環境省が主催する、地球温暖化防止のための気候変動キャンペーン“Fun to Share”の情報発信拠点となる展示スポットが東京駅に隣接する商業施設KITTE地下1階のTokyo City i(東京シティアイ)に開設された。7日、オープニングセレモニーが開催された。

「Fun to Shareラウンジ」と称してこのほど設けられた展示スポットは、低炭素社会づくりに向けた企業・団体、自治体等による独自の取り組みや技術を一同に集めたスペース。第1期、第2期としてそれぞれテーマを設けて、展示やイベントなどを行う。

第1期の7月7日~22日は“「自然の力」で、低炭素社会へ”がテーマ。地域の自然エネルギーや資源を活用した製品・取り組みが「水」・「太陽」・「風」・「木(森)」の4カテゴリーで紹介される。

“Share(シェア)”をコンセプトに随所にカフェのようなテーブルが配置され、フレキシブルに展示がされている「Fun to Share ラウンジ」(左)、熊本県のちかけんプロダクツの「竹あかり(LED)」。放置竹林による植生破壊などの問題をもたらしている竹害対策のために、竹をLED灯として生かす取り組みを行っている(右)

三重県大台町の「大台町の森を守る力」。日本一の清流として知られる宮川の天然水を紹介(左)、山形県のニューテックシンセイが手掛ける、未利用材を活用したブロック玩具「もくロック」(右)

奈良の吉野の間伐材を原料に糸と布をつくるNPO法人地球と未来の環境基金の「結糸」(左)、愛媛県のIKEUCHI ORGANICによる「風で織るタオル」。100%風力発電でつくったオーガニックタオルだ(右)

オープニングセレモニーには、第1期の12の出展企業・団体の中から9組織の代表者が出席。各展示内容を順に紹介し、製品や取り組みをPRした。

また、主催者代表として環境省地球環境局長の関荘一郎氏も登壇。「最近、東京でも雹が降ったりするなど気候変動を感じる機会が多くあります。気候変動は人間活動が主たる原因。そうした中、こうした環境変化に対して行われている今回ご紹介するような独創的な取り組みをぜひ生で感じて、温暖化防止を身近に感じてもらえれば」と挨拶した。

そのほか、キャンペーンにも参加しているFM放送局・J-WAVE「BEAT PLANET」でパーソナリティを務めるラジオDJ、ナレーターのサッシャさんも登場。同日、同イベントスポットで行われた公開生放送を前に、J-WAVEで行われている環境への取り組みや、自身の環境への思いなどを語った。

第1期参加企業・団体によるオープニングセレモニー

なお、第2期は8月4日~15日。“「技術」の力で、低炭素社会へ”をテーマに、気候変動に対応する先進技術や製品等の紹介が行われる予定だ。