日本最大の文具アワードである「第23回 日本文具大賞」のグランプリ表彰式が、9日に東京ビッグサイトで開催された。同賞は、2013年6月29日以降に発表された新製品・リニューアル製品の文具の中で、機能面・デザイン面において、最も優れた文具に贈られるもの。
表彰式は、エグジビジョン ジャパンが主催する文具などを中心としたアジア最大級の商談会「第25回 国際文具・紙製品展 ISOT」の会場内で開催され、「機能部門」及び「デザイン部門」の大賞にノミネートされた製品各5点の中から各1点がグランプリに選ばれた。
ひねるだけで削れる鉛筆削り
「機能部門」で大賞を受賞したのは、ソニックの「ラチェッタ ワン ハンディ鉛筆削り」。同製品は、持ったまま左右にひねるだけで削れる「ラチェット式」を採用しており、削るたびに鉛筆を握り直す必要がないのが特徴。
ソニック「ラチェッタ ワン ハンディ鉛筆削り」 |
また、差し込み口に特殊なシャッターを搭載することで、フタの開け閉めが不要に。鉛筆を直接差し込むだけのワンアクションで削ることができ、逆さまにしても削りカスが落ちてこない仕組みとなっている。
同社によると、フタの開け閉めや握り直しなどの複雑な行程がないため、鉛筆を使い始めたばかりの未就学児でも使えるような製品だという。
同製品の発売は10月頃を予定しており、市場想定価格は税別300円。
化粧品をイメージした筆ペン
デザイン部門の大賞は、呉竹の「ZIG メモリーシステム インク オブ ルナ ブラッシュ」。女性をターゲットにした化粧品のようなボディのデザインと、メタリックカラーインクが特徴だ。
呉竹「ZIG メモリーシステム インク オブ ルナ ブラッシュ」 |
メタリックのインクは、白紙はもちろん黒や濃い色の紙にも書くことができる。グリーティングカードを贈る文化のあるアメリカなどでも、太さを自在に変えられるオシャレなペンとして人気があるという。
同製品は現在全国の文具店などで発売されており、市場想定価格は1本税抜き450円。同シリーズとしてラメインクの「ウィンク オブ ステラ ブラッシュ」(税別380円)がある。
国際文具・紙製品展は、東京都江東区の東京ビッグサイト(東京国際展示場)で7月9日~11日まで実施。尚同展は商談を目的としているため、関係者以外及び18歳未満は入場不可とのこと。
その他の優秀賞受賞製品
【機能部門】
【デザイン部門】