三木谷浩史氏が代表理事を務める新経済連盟は、「新経済連盟 イノベーション大賞」を創設し、第1回目の受賞者に山中伸弥氏を選出、8日に授与式を開催した。

「新経済連盟 イノベーション大賞」は、独創的かつ先進的なイノベーションにより経済・社会に対して極めて顕著な貢献を果たした人について、その栄誉を称えて表彰し、日本全体のイノベーションを促進することを目的として、同連盟が新たに設置した賞。

今回、第1回目の受賞者に、京都大学iPS細胞研究所所長・教授である山中伸弥氏を選出。新経済連盟では、「iPS細胞の作製により、医学・科学技術上のイノベーションを起こし、ノーベル賞受賞などにより日本人の可能性を世界に示し、また日本全体に希望を持たせ、イノベーションの重要性を知らしめた」としている。

また、「実用化に向けたエコシステムを構築する上でもイノベーター」とし、「iPS細胞に特化した世界初の研究機関の所長として実用化の活動のマネジメントをし、諸外国と比べて遅れた日本の研究環境を変えるべくまい進している」と評価。「知財戦略、産学連携、基金設立による幅広い人々からの資金調達の実施などを行っている」(新経済連盟)。

新経済連盟では、「このように一科学者・研究者の立場をはるかに超えた影響を社会と経済に及ぼし続けている山中伸弥氏こそ、第一回の受賞者にふさわしいと考え、賞の授与を決定した」としている。

8日の授与式では、山中伸弥氏へ記念の盾と、賞金3,000万円を贈呈した。