ジェーシービーおよび海外業務を行う子会社、ジェーシービー・インターナショナル(以下2社合わせてジェーシービー)はこのたび、近距離無線通信技術の国際標準規格「NFC」、また、ICカードの国際標準規格「EMV」に準拠した、非接触IC決済サービス「J/Speedy(TM)(ジェイスピーディー)」を開発した。

今後ジェーシービーは、日本国内外にて、順次、J/Speedy加盟店(J/Speedy対応端末を設置した加盟店)を拡大すると共に、J/Speedyの発行について金融機関やカード会社と提携していく。また、2015年中旬を目途に、日本における自社発行事業において、カードおよびモバイルにてJ/Speedyの発行を開始する予定。

J/Speedyは、端末にかざすだけで、サインなしでスピーディにショッピングが可能なJCBブランドの決済サービス。NFCに準拠しているため国・地域を問わずに利用ができ、また、EMVに準拠しており、セキュリティレベルの高いIC取引が可能。J/Speedyは、JCBブランドカードに搭載ができ、また、スマートフォンをはじめとする様々なデバイス(モバイルウォレットやウェアラブル端末など)への適用も可能なため、カードレス取引による新たな決済シーンでの利用が期待できるという。

ジェーシービーの非接触IC決済サービスへの取組みは、顧客のニーズに合わせ、日本国内においてはFeliCaに準拠した「QUICPay(TM)(クイックペイ)」を、海外においては、台湾にて、同地限定で利用が可能なJ/Speedyカードを推進している。このたびQUICPayと合わせて展開する新たなJ/Speedyは、台湾で推進中のJ/Speedyの仕様を、グローバル展開が可能な仕様へと更改したものだという。

このたびの開発は、アジアを中心とした新興国・地域のカード市場の発展やスマートフォンの普及に伴い、カードやモバイルによる非接触IC決済へのニーズが拡大していること、また、こうした新興市場の経済発展により、国外渡航者が拡大していることを背景としているという。こうした顧客のニーズに応え、JCBブランドの利便性を向上すること、また、増加する日本のインバウンド観光に応えるインフラを日本国内で整備することを目的としているという。

なお、J/Speedyのフィージビリティ検証を目的に、7月より、順次、本社所在地である表参道エリアを中心に実証実験を行う。まずはカードによる実験の後、10月を目途にモバイルによる実験を追加。両実験の結果を踏まえ、2015年中旬以降の本格発行を予定している。

ジェーシービーは、今後も、日本国内外の顧客のニーズに応える非接触IC決済のブランドサービスとして、QUICPayおよびJ/Speedyを積極推進し、顧客の利便性の向上に努めていくとしている。