LIXILがトイレに込める「おもてなしの心」
それでは、具体的にどのような展示構成になっているのかを見ていこう。エリアとしては、「はじめに」、プロローグ、エリア1~5、エピローグと、8つのエリアからなる(厳密には、今回の展示に協力したLIXILの展示エリアがエピローグの後にあるし、入り口にもLIXILが協力したなんだかゴージャスなトイレの展示などもある)。
「はじめに」は「トイレに秘められた心」ということで、フタの自動開閉にセルフクリーニング機能など、LIXILの最新のタンクレス洋式トイレ(画像2)が出迎えてくれ、日本のトイレに込められた「おもてなしの心」を実感できるエリアだ。また、ここでは5人(?)のキャラクターと、今回の展示を未来館と共に共催しているフジテレビからのゲストキャラクターである光浦オンチ(「めちゃ×2イケてるッ!」のキャラクター)が紹介されている。
企画展のオリジナルキャラたちは、冒険が大好きな、ケニア帰りのうんちボーイ「ブリットくん」(画像3)を筆頭に、その妹でブリッこで明るいうんちガールの「プリットニーちゃん」(画像4)、トイレとうんちの謎に迫るモーレツ研究者の「ベンデル教授」(画像5)、きれい好きな働き者の「トイレの助」(画像6)、細かいことは気にせず水に流してしまうという「フッキー」(画像7)という具合だ。
画像2(左):協力企業LIXILの最新のトイレも紹介。タンクレス、自動洗浄機能、節水など、便器もハイテク化が進んでいる。画像3(中):今回のキャラクターの主人公ともいえるブリットくん。とぐろの巻き具合が見事。画像4(右):ブリットくんの妹のプリットニーちゃん。お兄ちゃんとは巻き具合がどうやら逆回りっぽい |
画像5(左):ベンデル教授。ブリットくんとプリットニーちゃんとは異なり、巻き具合がわからない。画像6(中):トイレの助。今回のもう1人の主役である。画像7(右):フッキー。身を削って拭いてくれるのだろう。なくなったらどうなるのか心配だが、アンパンマン的に次のロールに切り替わるのだろうか? |
光浦オンチは、女性お笑い芸人の光浦靖子さんがオンチであることから誕生したキャラクターだ。今回、この企画展を世の中に広く知らしめる役割として公式の「うんち大使」に任命され、プレス内覧会ではその着ぐるみも登場。ご覧の通り(画像8)、筆者も一緒に撮ってもらった(笑)。
この後は、エリアを通して順を追って学んでいける仕組みで、まずプロローグは、トイレ(トイレの助)の反乱(画像9)。「もしもトイレがしゃべれたら…」という内容なのだが、どうしてもトイレは、特に小学生などは学校のトイレはあまりきれいなイメージがないので「汚い」、「臭い」、「暗い」などのマイナスイメージが強く、人間が感謝してくれないからと、トイレの助がかんしゃくを起こしてしまうのだ。そしてなんと、うんちを流さないという、非常に危険なボイコットに出てしまう。いや、うんちを流さないなんて、もはやテロ活動のレベルだろう。ここではまず、なぜトイレの助がそのような暴挙に出たのか、トイレたちの不満を聞いてみてほしい。