説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、「iPhone 5sを振るとカチカチ音がします!?」という質問に答えます。

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iPhone 5sを上下に強く振ると、内部からかすかにカチカチという音が聞こえます。気軽に分解できないだけに、ひょっとして部品が外れたのか、はたまた部品が折れて破片が音を出しているのか、気になるところです。

分解しないかぎり100%と断言はできませんが、iPhone 5sに関するかぎり、カチカチ音が聞こえても心配はありません。音はiPhone 5sの上部、カメラレンズのあたりから聞こえてきませんか? そうであれば、カメラの可動部が振動して音が出ているものと考えられます。可動部は文字どおり動く余地があるため、強く振ると音が出るのです。

なぜ可動部があるかですが、iPhone 5から採用されたカメラの手ぶれ補正機構に関係があると推測されます。実際、手ぶれ補正機構が搭載されていないiPhone 4やiPhone 4sは、強く振ってもカチカチ鳴ることはありません。もっとも、音が他の部分から聞こえる、そのうえiPhoneの動作がおかしい、といった場合は他の可能性を考えたほうがいいでしょう。

ところで、次期iPhone(iPhone 6?)には、光学式手ぶれ補正機構が採用されるという噂があります。iPhone 5sの光学補正は、4枚の写真をソフトウェアにより合成し手ぶれを軽減させる電子式ですから、光学式のほうが画質への影響は少なくなります。一方で電子式はカメラ周辺をコンパクトにできるメリットがあるため、一概にどちらの方式が優れているとは言いにくい部分があります。ただし、光学式のほうが可動部は増えるはずで、激しく振ったときの音はiPhone 5sより大きくなるかもしれません。

iPhone 5sを激しく振ると、カメラレンズのあたりからカチカチ音が聞こえることがあります