東京・旗の台の「BumBunBlauCafe with BeeHive(ブンブンブラウカフェ ウィズ ビーハイブ)」が7月7日から8月31日までの期間限定で売り出している"青いラーメン"「(冷)リナブルーのスーパーフードラーメン」。果たしてどんな味なのか? うわさの品を実際に食べてきた。
麺もスープもウマいぞ!
注文から2分ほどで運ばれてきた"青いラーメン"。白い器、青いスープ、輝く赤いチャーシュー……。夏にふさわしい爽やかなカラーリングは、つかの間「これはラーメンである」ということを忘れさせる見た目だ。
同商品のスープが青いのは、「スピルリナ」という藻類から抽出した色素成分「フィコシニアン」を使っているからだ。「スピルリナ」はたんぱく質が豊富で、アミノ酸やビタミン、ミネラルに加え、食物繊維や不飽和脂肪酸など50種類以上の栄養成分を配合しており、「スーパーフードの王様」とも呼ばれているという。
早速、青いスープを口に運んでみる。冷たいスープは油っぽさが少なく、口当たりが良い。そして、……おいしい! あっさりした中にも、動物系のうまみがしっかりと立っている。見た目に反して正統派なおいしさのスープは、主に鶏と豚からだしをとっているとのこと。
細めの麺にも「スピルリナ」が練りこまれている。麺の歯ごたえをつくる物質「グルテン」の代わりに、その10倍以上のたんぱく質を含有する「スピルリナ」を添加することで、高い栄養価を実現させたそうだ。
トッピングには、アサイーの新芽でつくったピクルスにクレソン、チャーシューと鶏肉が。アサイーは鉄分や食物繊維を多く含む果物で、新芽のピクルスはタケノコのようなさくさくとした食感。あっさりした味わいのラーメンにマッチした軽さで、酸味が全体のアクセントになっている。緑色が鮮やかなクレソンは、苦味の効いた大人の味わいだ。
チャーシューには沖縄県産のアグー豚を使用している。肉厚でしっかりとした食べ応えがあり、このラーメンを軽すぎず満足感のある味わいにしている立役者だ。鶏肉は、低温の油でじっくりと加熱する「コンフィ」調理がほどこされ、やわらかくあっさりした仕上がりとなっている。
作り手のこだわりが青くした
気づけば「青いラーメン」ということも忘れて夢中で食べ進めてしまうような、魅力にあふれた一品だった。それもそのはず、メニュー考案者の斎藤直樹さんは、もともと「青くしよう」というつもりで開発したわけではないのだ。
同商品のテーマは「おいしさと健康」。「『ラーメン』ではなく、『料理』としての高みを目指している」と語る斎藤さんは、およそ8年前、まだ日本に輸入される前から、栄養価の高い「スピルリナ」に注目していたという。
人工の色素を使っていないスープは、確かに青いが毒々しい青さはない。夏でも食べやすい"冷やしラーメン"という形態だからこそ、いっそうきれいに色が出るそうだ。
"冷やしラーメン"は山形県のラーメン文化から得た着想で、トッピングの鶏肉に施した「コンフィ」はフランス料理の調理技法。近年注目されている南米の果実「アサイー」は、あえて果実ではなく食感の良い新芽を具材に採用した。それらの知恵が集まった「青いラーメン」は、作り手のあくなき味と健康へのこだわりの結晶でもあるのだ。「本当においしいの?」と思っている方にこそ、ぜひ味わってみて確かめてほしい。
「青いラーメン」こと「(冷)リナブルーのスーパーフードラーメン」の価格は850円(税込)。店舗の所在地は、東京都品川区旗の台3-12-3 JBOX ビル2Fとなる。