内閣府は8日、2014年6月の景気ウォッチャー調査の結果を発表した。それによると、景気の現状判断DIは前月比2.6ポイント上昇の47.7となり、2カ月連続で上昇した。なお、横ばいを示す50は3カ月連続で下回った。
家計動向関連DIは前月比3.0ポイント上昇の45.1。消費増税による駈け込み需要の反動減が幅広い分野で和らいだことなどから上昇した。業種別に見ると、小売関連DIは同3.8ポイント上昇の43.0、飲食関連DIは同3.3ポイント上昇の47.0、サービス関連DIは同1.2ポイント上昇の48.9、住宅関連DIは同3.2ポイント上昇の46.6となった。
企業動向関連DIは前月比2.9ポイント上昇の50.3。駈け込み需要の反動が薄らいだことなどが影響した。業種別では、製造業DIが同0.9ポイント上昇の48.8、非製造業DIが同4.9ポイント上昇の51.8となった。
雇用関連DIは前月比1.4ポイント低下の57.9。一部で求人の増勢に一服感がみられた。
2~3カ月先の景気の先行きに対する判断DIは前月比0.5ポイント低下の53.3となり、3カ月ぶりの悪化。企業動向関連と雇用関連のDIは上昇したものの、家計動向関連DIは低下した。
内閣府は、景気ウォッチャーの判断を「景気は、緩やかな回復基調が続いており、消費税率引上げに伴う駆込み需要の反動減の影響も薄れつつある」とした。