日本銀行は8日、2014年6月の貸出・預金動向(速報)を発表した。それによると、銀行(都銀等、地方銀行、第2地方銀行)の貸出平均残高は前年同月比2.5%増の413兆7,030億円となり、32カ月連続で前年を上回った。伸び率は前月より0.1ポイント上昇した。
業態別に見ると、大手銀行など都銀等の貸出平均残高は前年同月比1.4%増の200兆6,896億円、地方銀行は同3.8%増の168兆2,160億円、第2地方銀行は同2.6%増の44兆7,974億円。地方銀行と第2地方銀行を合わせた貸出平均残高は同3.6%増の213兆134億円となり、伸び率は2009年5月(同3.9%増)以来5年1カ月ぶりの高い水準となった。
信用金庫の貸出平均残高は前年同月比1.3%増の62兆4,495億円。銀行と信用金庫の貸出平均残高の合計は同2.3%増の476兆1,525億円となった。
外国銀行の貸出平均残高(円貸出)は前年同月比10.7%増の2兆1,832億円だった。
預金(実質預金と譲渡性預金(CD)の合計)の平均残高は、都市銀行、地方銀行、第2地方銀行の合計で前年同月比2.6%増の607兆8,678億円。伸び率は前月より0.3ポイント低下した。
業態別では、都市銀行が前年同月比1.7%増の298兆5,907億円、地方銀行が同3.4%増の246兆2,431億円、第2地方銀行が同3.1%増の63兆340億円、地方銀行と第2地方銀行の合計が同1.7%増の298兆5,907億円となった。