ヴァージン アトランティック航空(以下、ヴァージン)は7月1日、イギリスを代表するファッションデザイナーであるヴィヴィアン・ウエストウッドとともに、ロンドンにて新ユニフォームを正式に発表。9月1日より導入される。
ジャケットは90年代のデザインから着想
ヴァージンとヴィヴィアン・ウエストウッドは2013年にパートナーシップを発表。新制服は独創的なデザインとサスティナビリティーを最優先し、高度なカッティングや美しいテーラリング、そして、衣服を長持ちさせ色持ちをよくするため、ペットボトルをリサイクルしたポリエステル糸やナノ加工を駆使した。
ヴィヴィアン・ウエストウッドはアイコニックな女性キャビンクルーのユニフォームとして、90年代に発表した"Bettina"ジャケットにインスパイアされたエレガントでフェミニンな赤いジャケットを採用。後ろにセクシーなダーツをあしらった、おそろいの赤いペンシルスカートをデザインした。
手描きの羽のデザインはヴァージンで繰り返し使われている象徴で、地上職員のために新しく追加されたバッグにもこのウイングがデザインされている。バッグはナイロビのEthical Fashion Initiative(エシカル・ファッション イニシアティブ)と、国連と世界貿易センターが母体となったInternational Trade Centre(国際貿易センター)のコラボレーションによって作られている。
合計22種類ものデザインを展開
ヴィヴィアン・ウエストウッドは、1940年代のフランスのクチュールデザインに用いられたカッティング技術を参考にし、女性用にはダブルのドレープコートをデザイン。合わせて、赤いクラシックなシューズ"アワーグラスヒール"もアップデートした。男性クルーには深みのあるワインレッドのウール素材を使用し、シャープなサビル・ロウスタイルのスリーピーススーツを提供している。
今回のリニューアルに関しては、キャビンクルーやパイロット、空港ラウンジ「クラブハウス」、そして「ヴァージン ホリディ」のスタッフを含む7,500名以上の職員が、約1年かけて試着を行った。全スタッフのデザイン展開は、合計22種類となっている。