エアアジアグループ(所在地:マレーシア・クアラルンプール)で中・長距離路線を提供していエアアジアXは7月7日、既存の羽田/関空/中部に加えて、11月21日に成田にも就航することを発表。また、2013年に設立されたタイ初の長距離路線LCC「タイ・エアアジアX」(所在地:タイ・バンコク)も、9月1日より成田と関空に就航する。

七夕に実施された記者発表会で、エアアジアXのアズラン・オスマンラニCEOは巨大短冊に「とばしていこう」と願いを託した

深夜発早朝着の羽田と日中発着の成田

エアアジアXは日本への展開として、2010年10月に羽田便、2011年11月に関空便を就航。クアラルンプール-羽田便については、2012年に週3便から週7便に拡大した。11月21日に就航するクアラルンプール-成田便は週4便で運航するが、2015年5月には週7便に増便することを計画している。

現在、運航している羽田→クアラルンプールは23:45発・06:10着という深夜発早朝着のフライトだが、成田→クアラルンプールは10:00発・17:00着という日中のフライトとなるため、予定に合わせて羽田・成田を使い分けることができる。クアラルンプール-成田便のスケジュールは以下。

便名 出発 到着 出発時刻(現地) 到着時刻(現地) 運航曜日
D7 528 クアラルンプール 成田 00:15 08:45 火・木・金・日
D7 529 成田 クアラルンプール 10:00 17:00 火・木・金・日

拡大するタイ需要に応えるフライト

9月1日に就航するタイ・エアアジアXは、バンコク市内にもアクセスしやすいドンムアン空港から成田/関空をつなぐ。また、年内にはドンムアン-ソウル便の就航も予定している。

タイ・エアアジアXはエアバスA330-300型機2機を使用し、各機には12席のプレミアム・フラットベッドと365席のエコノミーシートの計377席を設置している。エアアジアXのアズラン・オスマンラニCEOは、「2013年には約150万人の日本人がタイを訪れており、前年比で11.9%も増加している」と述べ、今後も拡大が予想される市場への進出に意欲を見せた。

便名 出発 到着 出発時刻(現地) 到着時刻(現地) 運航曜日
XJ 600 ドンムアン 成田 01:00 09:15 毎日
XJ 601 成田 ドンムアン 10:30 15:05 毎日
XJ 611 関空 ドンムアン 01:10 05:00 月・火・木・土・日
XJ 610 ドンムアン 関空 16:25 23:50 月・水・金・土・日

エアアジアXは2014年上半期、平均搭乗率89%を記録。「2010年10月の就航以来、日本路線の搭乗者数は100万人を突破しており、2013年上半期総売り上げの12%強を日本が占めている」とオスマンラニCEOが述べているように、今回の成田就航とタイ・エアアジアXの成田/関空就航は、日本を対象とする拡大戦略の一環となっている。

タイ行き航空券も1万円でおつりが出る

クアラルンプール-成田便に関しては7月8日~7月13日の間、就航記念のセールとしてエコノミークラスを片道299リンギット(9,900円)、ビジネスクラスを片道799リンギット(3万8,000円)から提供。対象期間は11月21日から2015年7月31日までとなっている。なお、価格には燃料サーチャージと諸税を含んでいる。

また、ドンムアン-成田/関空便も同様に、エコノミークラスを片道299リンギット(9,900円)、ビジネスクラスを片道799リンギット(3万8,000円)から設定(燃料サーチャージ、諸税込み)。対象期間は9月1日から2015年7月となっている。ドンムアン便の発売も、7月8日~7月13日の期間限定を予定している。

就航記念でセールを実施。(左から)成田国際空港代表取締役社長の夏目誠氏、オスマンラニ氏、新関西国際空港 代表取締役社長・CEOの安藤圭一氏