連合(日本労働組合総連合会)はこのほど、6月10日~11日に実施した「女性のための全国一斉労働相談ダイヤル」について、相談内容の集計結果を発表した。同調査は、同団体が実施する「なんでも労働相談ダイヤル」の一環として実施された、女性の職場の悩みやトラブルについての相談内容を集計したもの。

「セクハラ・パワハラ・嫌がらせ」の相談が26.9%にのぼった

女性からの相談割合が増加

2日間の集中期間を設けて行った労働相談ダイヤルの中では、過去最多となる677件の相談が寄せられた昨年とほぼ同じ676件の相談が寄せられ、正社員以外からの相談割合が12.1%増加した。

「セクハラ・パワハラ・嫌がらせ」の相談が多数

女性からの相談内容は、「セクハラ・パワハラ・嫌がらせ」が 26.9%と最も多く、次いで「解雇・退職強要・契約打切」8.0%、「雇用契約・就業規則」7.0%と続き、女性特有の妊娠・出産に関する相談も4.4%と、通常行われている相談よりも多い割合となった。

相談内容は、上司や安定している雇用形態の立場を利用し、理不尽な叱責や暴言を吐かれたというパワハラの相談や、「結婚はまだか」といったプライベートな部分に触れる発言、2人きりになるとキス・体を触る等、卑劣なセクハラ行為に苦しむ女性の相談も目立った。

また、中には30年前に職場でうけた被害相談も寄せられるなど、長い時間が過ぎても被害者女性がなかなか表に出せず思い悩んでいる実態なども垣間見えたという。