ブリティッシュ・エアウェイズは空の旅で最高の睡眠を確保できるよう、脳波を利用して色が変わるハイテクブランケット「ハピネスブランケット」の試用を始めた。

リラックスしていると赤から青に変わる「ハピネスブランケット」

機内サービスのベストタイミングが分かる

光ファイバーで編まれた「ハピネスブランケット」は、神経センサーを利用することで脳波をはかり、最もリラックスしてゆったりした状態になると、ブランケットの色が赤から青に変わる。同社は乗客の睡眠とリラクセーションパターンを観察することにより、食事の時間の変更、提供する食事、またはエンターテインメントシステムで提供する映画の種類を決定する際の手がかりとなり、機内サービスの向上を見込んでいる。

この取り組みをサポートするユ二ヴァーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)の脳内研究教授であるヴィンセント・ウォルシュ氏は、「機内での睡眠は体内時計をリセットするのにいい機会であり、それにより、長時間のフライト後でもしっかりと休まり、リフレッシュして目的地に着くことが可能です。質の良い睡眠の重要性をあなどることはできません。ですので、ブリティッシュ・エアウェイズの『ハピネスブランケット』がフライト中の乗客の睡眠とリラクセーションパターンに関してどのような発見をもたらすかを興味深く注視して行こうと思います」とコメントしている。

機内サービスの向上にも活用される予定

また、ヴィンセント氏は、飛行中に正しい睡眠をとることはそれほど難しいことではないと述べており、機内における正しい睡眠へのポイントを紹介している。

・フライト前に軽い食事をとる
・可能であれば完全にフラットにできるシートを予約するか、できる限り席を倒す
・靴を脱ぎ、血行が悪くなるのを防ぐ
・アルコールの摂取、コーヒー・紅茶のようなカフェインの入った飲み物や、炭酸の飲 み物を避ける
・起きている時には常に水分をとる
・眠りたければ映画は見ずに、タブレットコンピューターや携帯電話の利用も避ける
・アイマスクを着用し、窓のブラインドを下げ、できるだけ目に光が入らないようにす る
・リラックスしたければ耳栓を利用するか、リラクセーションのためのサウンドトラック等を聞くようにする
・身体の声に耳を傾ける(睡眠は時間の無駄ではない)