説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『付属の「コンパス」、方位磁針のほかに使い途ってあるの?』という質問に答えます。
***
iPhoneに付属の「コンパス」は、内蔵された地磁気センサーにより、方角を測定することができます。使い方はかんたん、「コンパス」を起動して調整(キャリブレーション)を行い、iPhoneを平らなところへ置くと、赤い矢印が真北を指します。あわせて緯度/経度も測定されるため、「現在地と向いている方角」の正確な情報がわかります。
とはいうものの、緯度/経度や方角を知ったところで、実生活ではそれほど活用する場面がありません。現在地を知るには、iPhoneに付属の「マップ」を利用したほうがわかりやすく、方角も測定できます。位置情報だけでいえば、一般ユーザが「コンパス」を利用する機会はあまりないと言っていいでしょう。
一方、iOS 7の「コンパス」には「水準器モード」が追加されました。このモードを使えば、ある場所が水平かどうか、机や各種グッズの傾きは何度かを調べることができます。「コンパス」を水準器モードにするには、コンパスが表示された状態で画面上の適当な位置を左方向へフリックします。正確に測定するため、あらかじめiPhoneケースは外しておきましょう。
水準器モードでは、内蔵のジャイロセンサーで現在地の傾きを測定します。適当な場所に置くだけで測定できますが、画面をタップすると現在の傾きを基準(0度)として測定できます。たとえば、Mac用トラックパッド(Magic TrackPad)の傾斜角度を測定する場合、コンパス(水準器モード)の画面をタップして現在の状態を基準としたあと、iPhoneをMagic TrackPadの上に載せればOKです。