7月19日に全国公開される特撮ヒーロー映画『劇場版 仮面ライダー鎧武 サッカー大決戦! 黄金の果実争奪杯(カップ)!』(金田治監督)と『烈車戦隊トッキュウジャーTHE MOVIE ギャラクシーラインSOS』(竹本昇監督)の完成披露試写会が3日、東京・丸の内東映で行われた。
『トッキュウジャー』は、宇宙を走る「ギャラクシーライン」を守って、トッキュウジャーが悪のシャドーラインと戦うアクション満載・特撮満載の超娯楽作。そして『鎧武』はタイトルのとおり"サッカー"をモチーフとしつつ、終幕に向けて盛り上がりを見せているTV版ともつながる巧みなストーリー展開と、迫力満点のアクションで魅せる作品に仕上がっている。この日の舞台あいさつには、両作品の主要な出演者たちと『鎧武』の金田治監督、そして『鎧武』主題歌「YOUR SONG」を歌うSHOCK EYE(鎧武之風)と、スペシャルゲストの歌舞伎俳優・片岡愛之助が登壇した。
『トッキュウジャー』チームは、6人のレギュラーが順番にあいさつ。子どもたちからの「ライト~!」という声援に笑顔で応えるトッキュウ1号/ライト役の志尊淳は「テレビとは違うスケール感を楽しんでほしいです。監督やスタッフさん、そして応援してくださるみなさんと一緒に作り上げている作品だと思っています!」と、大スクリーンならではの本作をアピールした。トッキュウ2号/トカッチをコミカルに演じる平牧仁は「テレビ以上に、怒涛のスピードで展開する映画です。みなさん、まばたきしないで観てください」と話したものの、すぐに仲間たちから「目、乾くわ!」と総ツッコミ。トッキュウ3号/ミオ役の梨里杏は「劇中で、キラキラした子どもたちの姿が映るんです。それを観て、私も子どものころの純粋な気持ちを今でも忘れないようにしようと思いました」と本作にこめた想いを語っていた。
トッキュウ4号/ヒカリをクールに演じる横浜流星は「内容が盛りだくさんで、展開もスピーディ。ぜひ、楽しんでご覧になってください!」と本作の魅力を解説。トッキュウ5号/カグラ役の森高愛は「この映画でトッキュウ5号は、なんとパンダになりきってしまいます。どんな姿になっているか、そこをみなさんに観てもらいたいですっ!」と、映画での意外な"変身"ぶりを強調していた。テレビでは新加入したばかりというトッキュウ6号/虹野明を演じる長濱慎は、子どもたちからの「明!」コールに驚くも、「俺の死に場所はここか!?」と劇中の台詞を放って大サービス。共に喜びを感じつつ「映画は明が散歩していたら、たまたまシャドーに出会って、たまたまライトたちがピンチで……という展開。その"たまたま"具合を観てください(笑)」とトッキュウ6号の見せ場をアピールしていた。
『鎧武』チームは、主人公・仮面ライダー鎧武/葛葉紘太を演じる佐野岳からあいさつ。「ここからは鎧武とトッキュウジャーのステージだ!」と叫んだ佐野は、「個人的に力を入れたシーンが後半に出てきます。今回の映画はまさに『鎧武』の集大成!」と、いよいよ終盤に向けて加速していく『仮面ライダー鎧武』に意気込み十分。続く、仮面ライダーバロン/駆門戒斗役の小林豊は、戒斗のコスプレをしたちびっ子ファンの声援に喜びながら「一般の方々にエキストラで出ていただいているシーンがあるんですけれど、それを観たとき、本当に大勢のみなさんから応援していただいているんだなあ、みんなと作った映画だなあと思いました」とファンのありがたさを実感していた。
そしてヒロイン・高司舞を演じる志田友美は「サッカー対決のシーンは、たくさんのエキストラの方に出ていただいて、迫力のある画面になっていると思います!」と、初のサッカーを題材に取り入れたライダーを絶賛。金田監督からは「今日来ていただいたみなさんが、一番初めに映画をご覧になります。両作品ともに、中身が濃いですので、どうぞ多くの方々に映画のことを広めていってください」と、映画の出来に手応えを感じているようだった。
いつもは4歳の息子と一緒にテレビの『鎧武』を楽しんでいるというSHOCK EYEは「TVシリーズの主題歌を担当したことで、音楽仲間からは羨ましがられていました。今回劇場版の主題歌で"ダメ押しの一点"が入れられたと思っています」と、2曲目となる『鎧武』主題歌をサッカーの試合にかけてアピール。そして、本作のゲスト・仮面ライダーマルス/コウガネを演じた片岡愛之助は、自ら「歌舞伎界初の仮面ライダー」と名乗り、映画のキーワード"果実"にちなんで、リンゴをイメージした赤いジャケットで登場。「僕も子どものころから仮面ライダーが好きでしたから、まさか自分がライダーに変身できるなんて」と喜びを語りながら、「出演のお話をいただいたとき『はい、やります!』と即答しましたよ。変身は気持ちよかったですね~。でも、戦うのはシンドいですね(笑)」と振り返った。「これがあったら最強だと思えるものは?」という問いに対しては「"絆"ですね。仲間同士の友情や、先輩後輩のタテのつながり……そんな"絆"がこの映画にも表れていると思います」と答えていた。
最後に、サッカー中継で有名なキャスター・川平慈英のモノマネを佐野が披露。「ムムッ! 絶対に負けられない戦いが『鎧武』と『トッキュウジャー』にはあるんデス!」と叫んで、会場を盛り上げた。片岡が続いて「私たちが命を込めて作った映画でございます。暑い夏をこの映画で乗り切ってくださるために、『鎧武』『トッキュウジャー』、一度と言わず二度、三度と観に来てください。よろしくお願いします!」と締めくくり、映画のヒットを願った。
映画『鎧武』『トッキュウジャー』は7月19日より丸の内東映ほか、全国劇場で公開。