米Appleが特許出願し、米特許商標局が7月3日に公開した「Location-sensitive security levels and setting profiles based on detected location」が話題になっている。

端末が割り出したロケーション、接続しているネットワークやデバイスに応じて、セキュリティの強度や設定プロファイルが自動的に変更される技術だ。例えば、自宅のような安全な場所では簡単にロックを解除して素早く使えるようにし、カフェやショッピングモールなど端末の紛失・盗難の可能性が高い場所では複雑なパスワードを入力しないと解除できないように設定することが可能。セキュリティの強度は、知っていること(パスワード、パスコード、登録した質問の答えなど)、持っているもの(キーフォブ、スマートカードなどオプジェクト)、ユーザー個人(指紋認証、音声認証、網膜スキャンなど)といった、様々な条件を組み合わせて調整できる。この技術を実際にAppleがiOSに採用するかは分からないが、車載システムに接続したら「車の中」と識別するなど、CarPlayやHomeKit、HealthKitのソリューションにもなり得る技術である。

ロケーションベースのセキュリティソリューションはGoogleも手がけており、現段階でAndorid Lと呼ばれているAndroidの次期メジャーアップグレードには「Personal Unlocking」というロケーションや接続しているBluetoothデバイスでロック解除をカスタマイズできる機能が追加される。