「リケジョ」「ドボジョ」「ギークガール」…。最近、よくこんな言葉を耳にすることはありませんか?この「リケジョ」「ドボジョ」「ギークガール」と呼ばれる女性、最近いろいろな業界で頭角を現し始め、存在の珍しさだけでなく、その能力や将来性にも注目が集まっているとか。「リケジョ」「ドボジョ」「ギークガール」についてご紹介します。
■研究者・技術者としてさまざまな業界で活躍する「リケジョ」
リケジョは「理系女子」の略語です。理系を専攻する女子学生や、理系の研究や職務に携わる女子、さらに理系に興味がある女子もこの範囲に含まれるとか。理系の人が携わっている業界は、主に研究者や技術者を必要とする業界で、医薬品製造業や、食品・飲料業、美容業、製造業、建築・土木・建設業、IT業、大学や公の機関などがあります。しかし、その内の多くの研究者・技術者というポジションを主に占めているのは男性。これには、もともと理系を専攻する女性が少なかったという理由があります。
しかし、そんな男性多数の分野に乗り込んで、活躍を遂げるリケジョという存在が注目を集め始めてからは、理系を専攻する女子が増え始め、理系の職業につく女子も増加を見せています。まだまだ世界に比べたら、社会の中にいるリケジョの割合は少ないものの、今後はさまざまな場所でリケジョが活躍する姿が見られるかもしれませんね。
■建設現場で働く、たくましい姿で注目度大の「ドボジョ」
「ドボジョ」は建設・土木関係の仕事や学問に携わっている女子のことで、メディアではドボジョがヘルメットをかぶり、作業着姿で建設現場で活躍する姿がよく取り上げられたりしています。男性並みに力仕事や技術仕事をこなす、ドボジョのたくましさやカッコよさから、ドボジョ人気が集まっています。
また、ドボジョがもうひとつ注目を集めている理由に、建設・土木業界の人材不足という理由があります。国土交通省では、この人材不足を補うために建設・土木業界で活躍する女性労働者を倍増させたいという考えを見せているとか。今後、あちこちの建設現場でドボジョが働くカッコいい姿を、見られる日も近そうです。
■IT業界をけん引していく存在に?「ギークガール」
「ギークガール」はテクノロジー好きな女子の総称で、技術系・IT系の分野に精通している女子たちのことです。今までは技術系・IT系好きな人といえば、男性がメインでしたが、この分野にのめり込み、たくわえた知識を生かして活躍する女性が増えたことから、ギークガールとして注目を集めています。
「ギークガール」はオタク女子の範囲に加えられることが多かったものの、最近ではSEやプログラマー等の技術職としてIT企業で活躍する例も増加しています。また技術職から管理職であるプロダクトマネージャーに昇進したり、企業経営者として独立したりする女性も出始めているとか。まだまだIT業界の技術職は男性中心の世界ですが、ギークガールがIT業界の中で欠かせない存在になる日も、そう遠くはないかもしれませんね。
存在の珍しさだけが目立っていた「リケジョ」、「ドボジョ」、「ギークガール」ですが、その能力の高さや将来性にも今、注目が集められています。これからこの女性たちがどう活躍していくのか。期待して見守りましょう。
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