iOSの「プッシュ通知」には、3種類の通知方法がある。ひとつは、画面中央に現れて操作しないかぎり消えない「ダイアログ」。もうひとつは、画面上部に現れて数秒後に消える「バナー」。そしてもうひとつが、アプリのアイコン右上に通知数を表示する「バッジ」だ。

この「バッジ」には、自動集計機能がある。たとえば、同じフォルダに置いたアプリそれぞれにプッシュ通知のバッジが付いたとすると、その合計値をフォルダの右上に表示する。アプリを起動するなどして未チェックのプッシュ通知が減れば、そのぶん自動的に減算される。赤いバッジがホーム画面にあれば目立つため、いやでもチェックして数を減らしたくなる存在といえる。

「メール」にもバッジが付くが、こちらはアプリの性格上プッシュ通知というよりは未読数のチェックに利用される。複数のアカウントを利用している場合でも、有効なアカウントの未読数の合計値がバッジに表示されるため、どれだけの未読メッセージがあるか一目瞭然だ。しかし、自動的に合計されてしまうため、アカウントごとの未読数を知りたい場合は『メール』を起動し、メールボックスごとの未読数をチェックしなければならない。 特定アカウントの未読数をバッジで知りたい場合には、他のアカウントのバッジ表示を無効化するといい。そうすれば、バッジに表示される未読数を算出するときに除外されるため、特定アカウントの未読数だけがバッジに表示されるというしくみだ。このルールは「VIP」にも適用できるので、仕事用のメールだけバッジに表示したい、という場合には便利に使えることだろう。

操作手順をカンタン解説

1 「メール」のアイコンに表示される未読数の内訳を知りたい場合は、メールボックス一覧を表示しなければならない

2 特定のメールアカウント(メールボックス)のみバッジに未読数として表示したい場合は、『設定』→「通知センター」の順に画面を開き、「メール」をタップする

3 未読数として表示したいアカウント(ここではiCloud)以外をタップする

4 「Appアイコンバッジ表示」スイッチをオフにする。この作業を未読数表示しないアカウントすべてについて繰り返す

5 「Appアイコンバッジ表示」スイッチがオフのアカウントは集計対象外となるため、知りたいアカウントだけの未読数をバッジでチェックできる

(提供:iPad iPhone Wire)