日本銀行は3日、2014年6月の「生活意識に関するアンケート調査(第58回)」を発表した。それによると、現在の景気が1年前より「良くなった」から「悪くなった」を引いた個人の景況感DIはマイナス10.0となり、前回(2014年3月)より3.6ポイント低下した。悪化は2期ぶり。

先行き(1年後の景況感DI)は前回比1.2ポイント改善のマイナス15.3と、4期ぶりに改善した。

現在の景気水準については、「どちらかと言えば、悪い」、「悪い」と答えた割合が38.7%と、前回より2.4ポイント増加。現在の暮らし向きについては、1年前と比べて「ゆとりがなくなってきた」との回答が増えたため、暮らし向きDIは前回比6.3ポイント低下のマイナス39.8となり、3期ぶりに悪化した。

支出が1年前より「増えた」人は前回比5.9ポイント上昇の42.6%と、2008年9月調査(50.8%)以来の数値に。この結果、支出DIはプラス25.1と前回より7ポイント拡大した。

景況感DIの推移(出典:日本銀行Webサイト)

1年後の物価が「上がる」と答えた割合は前回比0.7ポイント上昇の80.6%。何%程度変化すると思うかと尋ねたところ、平均値は4.2%上昇(前回5.0%上昇)、中央値は3.0%上昇(同3.0%上昇)となった。

5年後の物価については、「上がる」が前回比0.5ポイント低下の82.4%。毎年の変化率は、平均値が3.5%上昇(前回4.0%上昇)、中央値が2.0%上昇(同2.0%上昇)となった。

同調査は、2014年5月9日~6月5日の期間に郵送にて行われ、満20歳以上の個人2,275人から有効回答を得た。