JR東日本は2日、東京駅丸の内駅前広場および地下エリアの整備について発表した。駅前広場整備の完成時期は2017年春、地下エリア整備の全体完成時期は2017年夏の予定。

東京駅丸の内駅前広場、完成後の全体イメージ(画像・写真はすべてJR東日本提供)

今年12月に開業100周年を迎える東京駅とその周辺地区では、「東京の顔にふさわしい多彩な魅力と先進の機能を持った駅」として都市空間整備が進められ、丸の内地区においては2012年10月、東京駅丸の内駅舎の保存・復原工事が完成している。この丸の内駅舎とともに同地区の象徴空間となる駅前広場整備計画がこのほどまとまり、工事に着手することに。

駅前広場の中央部には、東京都との連携で大きな歩行者空間「都市の広場(仮称)」を整備。行幸通りとのデザインの一体性に配慮し、御影石舗装やケヤキの列植、デザイン性の高い3灯式のボール照明柱などで、格調高い都市景観を創出する。「都市の広場(仮称)」の南北に交通広場を整備し、路線バスやタクシーなどの交通結節機能を集約する。なお、南部の交通広場のみ、全体完成に先立ち2015年冬に使用開始予定とのこと。

現在の駅前広場

「都市の広場(仮称)」イメージ

「都市の広場(仮称)」夜景イメージ

東京駅丸の内地下エリア整備計画図

動輪モニュメント移設後の地下南口待合広場(仮称)イメージ

地下エリアにおいては、改札内外コンコース内装を一新するほか、一部新規掘削(約4,500平方メートル)も行う。地下南口付近の歩行者動線の結節点に、新たな東京駅地下の待ち合わせ広場「地下南口待合広場(仮称)」も整備(広場の一部は全体に先行して2014年末から使用開始)。地下北口から動輪モニュメントも移設するという。

地下中央口と東京メトロ丸ノ内線東京駅を連絡するコンコースの拡幅(現在の約7mから約14mに)をはじめ、歩行者ネットワークも強化。コインロッカーの北口改札付近への集約、トイレ位置の変更、デジタルサイネージをはじめとする情報発信媒体の整備・拡充など、駅サービス機能を向上し、魅力的な地下空間づくりで利用者のニーズに応えるとしている。