JR東日本長野支社は7~9月の3カ月間、夏の観光キャンペーン「Re Resort信州(リ・リゾートしんしゅう)」を展開する。避暑地や保養地のイメージが強い長野だが、それだけにとどまらないリゾートの多様な過ごし方を提案するキャンペーンだという。
同キャンペーンでは、山岳でトレッキングを楽しむ旅、涼を求めて水景色に出会う旅、解放感あふれる高原を楽しむ旅、信州の文化に触れ合う旅など、各種旅行商品の発売やイベント列車の運行を通して、幅広いリゾートを提案する。
キャンペーンのオープニングに合わせて、7月5日9時50分頃から松本駅1番ホームにてオープニングセレモニーを開催。主催者挨拶などの後、同駅を10時12分に同時出発するオープニングイベント列車「懐かしの篠ノ井線183系」「懐かしの大糸線189系」の出発式を行う。両列車とも全車指定席で、この日限りの運転となる。
183系は、1970年代に設計・製造された直流特急形電車。長野県内ではおもに松本~新宿間を結ぶ「あずさ」として活躍した。「懐かしの篠ノ井線183系」は、183系6両編成による快速列車として松本~長野間を運転。篠ノ井線の自然あふれる風景が車窓から楽しめる。
189系は、信越本線横川~軽井沢間にあった急勾配の碓氷峠を越えるために特別な仕様を施した車両。長野県内ではおもに長野~上野間を結ぶ「あさま」として活躍。現在は長野~直江津間を結ぶ「妙高号」や、「おはようライナー」などに使用されている。「懐かしの大糸線189系」は、189系6両編成による快速列車として松本~白馬間を運転。北アルプスの雄大な山々や神秘的な仁科三湖の景色が楽しめるという。
期間中には、国鉄色をまとった列車「懐かしの115系横須賀色」「懐かしの115系湘南色」も登場する。「横須賀色」はクリーム色と青色のツートンカラー、「湘南色」は濃いオレンジ色と濃い緑色のツートンカラーの愛称。クモユニ143系1両と115系6両からなる「懐かしの115系横須賀色」は、7月19・20日の2日間限り、松本~南小谷間を快速列車として運転。「懐かしの115系湘南色」はクモヤ143系1両と115系3両による編成で、7月21日に茅野~長野間を快速列車として運転する。両列車とも全車自由席。
9月28日には、キャンペーンのクロージング列車としてブルートレインも登場。EF64形機関車2両と24系客車6両の編成で、全車指定席の快速「ブルートレイン信州」として、長野~富士見間を運転する。ブルートレインの寝台客車から初秋の信濃路を楽しめる貴重な機会となりそうだ。
キャンペーン専用サイトでは、長野の旬な情報やキャンペーンにともなう旅行商品やイベントなどの情報を発信。JR東日本の首都圏のおもな駅や長野支社管内の駅で、パンフレットやポスターによる周知も行う。