Windows 8.1の2度目で最後の大きなアップデートになるUpdate 2が8月にも実施される見通しで、MicrosoftはWindowsの次期メジャーバージョンと噂されるWindows "Threshold" (開発コードネーム)への移行に向けた作業に軸足を移し始めたとAll About MicrosoftでMary Jo Foley氏がレポートしている。
Windows 8.1のUpdate 2は開発が終盤を迎えており、8月のWindowsのアップデート(8月12日の予定)の2週間前ぐらいに完了する見通しだという。Mini Start Menuの搭載がThresholdに先送りされたため、新機能は少なく、主にユーザーインターフェイスを改良するアップデートになる。そのためUpdate 1のような大々的なリリースではなく、8月のアップデートの一部として提供される可能性もある。
来年春のリリースが噂されるThresholdは、マウスとキーボードで使用するデスクトップPC向けの新機能を数多く備え、Windows 7を好むWindowsユーザーにとってWindows 8.1 Updateよりも心地よいものになる。MicrosoftのOSチームの狙いは現段階でWindows 8.1 Updateユーザーを増やすのではなく、より多くのWindows 7ユーザーをWindows 7 Service Pack 1に、Windows 8ユーザーをWindows 8.1 Updateに移行させておき、Thresholdで全てのユーザーが最新のWindowsを使用している状態に持っていこうとしている。
Foley氏によると、Microsoftは秋以降にThresholdのプレビューを公開する。Thresholdは「Desktop/Modern SKU」と「Phone/Tablet SKU」の2つに大別される。Desktop/Modern SKUはデスクトップUIとモダンUIをサポートし、Mini Start Menuを備える。Windows 8.1 Update (Update 1)と同様にハードウエアの種類に応じて機能やユーザーインターフェイスが変わり、マウスとキーボードで使用するPCではデスクトップに最適化された環境になり、2-in-1デバイスなどタッチ対応のデバイスではモダンUIとデスクトップUIが共存する。Phone/Tablet SKUはモダンUIのみで、ARMベースのWindows Phone、ARMベースのWindowsタブレット向けになり、Intelベースのタブレットをサポートする可能性もあるという。