英国ジャガー・ランドローバーは、ジャガー史上最速かつ最もパワフルなモデルとなる「F-TYPE Project 7」の生産を開始すると発表した。同モデルは2013年に発表された「Project 7 コンセプト」のデザインテーマを踏襲しており、「Dタイプ」を思わせるフェアリングを採用する。
同モデルは今年のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードでデビューした。2014年は、同モデルのデザインのベースとなっている「Dタイプ」の誕生60周年にあたる。そのエクステリアはデザインスタディとして発表された「Project 7」のラインをさらに洗練させたもの。フロントウインドウが小型化されるなど、他の「Fタイプ」とは大きく異なる外観となっている。
エンジンは、「Fタイプ Rクーペ」に搭載されている5.0リットルV8スーパーチャージド・エンジンをさらにパワーアップ。最高出力は575PSとなり、8速クイックシフト・トランスミッションとの組み合わせで0-100km/h加速はわずか3.9秒となる。最高速度はリミッターにより300km/hに制限される。
同モデルはジャガー・ランドローバーのスペシャル・オペレーションズ部門が初めて送り出すジャガーの高性能モデルで、1台ずつ手作りされる。サイドスカート、リアデフューザー、アジャスタブル・リアスポイラーはすべてカーボンファイバー製で、車重は「Fタイプ V8 Sコンバーチブル」よりも80kg軽い1,585kg。空力チューニングによるダウンフォースは、「Fタイプ コンバーチブル」との比較で177%増大している。ジャガー「F-TYPE Project 7」は250台の限定販売で、2015年半ばからの納車を予定している。