今や「ATM」が設置されていないコンビニエンスストアはほとんどないというほどに普及した「コンビニATM」。もはや"社会インフラ"とも言って良いだろう。しかし最近では、コンビニ以外の場所でコンビニATMを見かけている人も多いのではないだろうか。そう、その通り、コンビニATMは、コンビニという枠を飛び出して実に多彩な場所に設置されるようになっている。今回は、コンビニを飛び出したコンビニATMを紹介したい。
時代の変化を象徴!? 地下鉄券売機の跡にも!
まずは、コンビニを飛び出す前のコンビニATM。皆さんが思い浮かべる一般の利用シーンは以下のようなものだろう。すっかり日常の光景となっているものだ。
だが、冒頭でも述べたように、コンビニATMはコンビニを飛び出している。セブン銀行は、この春東京メトロ線のATM設置台数を大幅に増やし、57駅に74台とした。今では、東京メトロ全駅の1/3で利用できるようになっている。
その中でも印象的なのが、東西線葛西駅の券売機の跡に設置された以下のコンビニATMだ。PASMO、SuicaといったICカードの普及で切符を購入する人が減る中、券売機を撤去して、駅の利用客にも喜ばれるATMを設置することは、時代の流れを象徴しているともいえるだろう。
それ以外でも、人の行きかう地下鉄の構内で見つけたのが、副都心線新宿3丁目駅の以下の2台のコンビニATM。会社帰りに新宿でお買い物、という場合にも便利なATMだ。
羽田空港や成田空港にもそれぞれ十数台のコンビニATM、出国手続き後でも利用可
コンビニを飛び出したコンビニATMは、空港でも利用できる。羽田空港と成田空港には、それぞれ十数台のコンビニATMが設置されている。「え、そんなにあるの?」と思った人も多いだろう。
利用シーンはさまざまだ。例えば海外に行く際など、早朝バタバタと空港に行き、早めに出国手続きも終え、あとは搭乗手続きを待つばかり。ふと「現金をもうちょっと持っていったほうがいいのではないだろうか」と不安になる。そんな時、出国手続き後のエリアにも設置されているコンビニATMが大きな味方となる。また、出国手続き後のエリアをぶらぶらしている間、気に入った免税品を見つけた場合にも、コンビニATMで現金を引き出して買うことも可能だ。
さらに、国内旅行の場合でも、旅先で会う人たちを思い浮かべ、「あの人へのお土産を買うのを忘れた…」という場合にも、コンビニATMに一寄りしてお金を引き出し、お土産を買うことができる。
"買い物スポット"にもなっているサービスエリア・パーキングエリアでも利用可能
今や、高速道路のサービスエリア・パーキングエリアは、単なる休憩所でなく、その地域の特産品や限定商品を買うことができる"楽しめる"スポットに変化している。実は、サービスエリア・パーキングエリアでも、コンビニATMは活躍している。
以下の写真は、埼玉県入間郡三芳町の三芳パーキングエリア。案内所のすぐそばにあるという利点もあり、お目当ての店を聞いた後、買い物などに必要な金額を手軽に引き出すこともできるのだ。
大型商業施設でもコンビニATMは大活躍! 外国人観光客は海外カードで現金引出しも
交通機関以外にも、大型商業施設でコンビニATMは活躍。アニメ・漫画・デジタルファンの聖地、東京・秋葉原のヨドバシカメラの中でも、コンビニATMを発見。「買いたいと思っていた商品が予想以上に高額だった…」などという場合にも、コンビニATMを活用すれば、"現金ニコニコ払い"で、気に入った商品を購入することができる。ヨドバシカメラでは、クレジットカード払いよりも現金払いのほうがポイント還元率が高いので、要チェックだ。
また、秋葉原と同様、東京・お台場は、外国人が多く訪ねる観光スポットだ。イベントを知らせるポスターが外国語併記だったり、店内のあちこちで様々な国の言葉を耳にしたりする。外国人に喜ばれそうな扇子やキャラクターグッズを置いている店も多い。そんなお台場にあるショッピングモール「デックス東京ビーチ」でも、コンビニATMが設置されている。
セブン銀行ATMは、海外カードが使えるのが大きな特徴。海外からの旅行者は、セブン銀行ATMで引き出し、飲食や買い物を楽しむことができるのだ。
いかがだろうか? コンビニATMがコンビニを飛び出して活躍している様子の一端を、垣間見ていただけたのではないだろうか。
これからも、コンビニから飛び出すコンビニATMから目が離せない。