外国を旅すると生活習慣や常識、マナーの違いに驚愕したり、度肝を抜かれたりした経験のある人は多いだろう。では、日本を訪れる外国人にとっては、逆にどのような文化の違いに戸惑っているのだろうか。今回は日本通のフランス人に、日本を初めて訪れる自国民に対しての注意点を挙げてもらった。
土足厳禁ゆえに靴下に注意
まず多かったのは土足厳禁な日本の文化。フランス人は特に、次のようにアドバイスをしている。
「土足禁止。靴下に穴があいていないか要事前確認」
「靴をよく脱ぐので、靴下に穴がない靴下を履いてほしい!!」
確かに日本人としても、これは誰もが密かに気を配っている点。誰もが一度や二度は大恥をかいた経験があることなので、大いにうなずけてしまう。
フランス人:鼻をかむ、日本人:鼻をすする
一方、日本人には考えられないこととして、「人前で鼻をかまない。フランスでは日常的に人前でやってしまうが、日本ではしない習慣なので」とのこと。人前で鼻をかむことは下品とされる日本だが、フランスでは問題にならない。
しかし逆に、鼻水をすする音はフランスでは厳禁。麺類をすする音などと同様に、フランス人の前でこれをやると非常に嫌がられるので、フランスを訪れる際には注意してほしい。
"ビズー""チンチン"をしないこと
その他マナーの違いとしては次のようなものが挙がった。
「きちんと並ぶこと。フランスではあまり重要視されていないが、日本ではとても大事なことだされているから」
「歩きながらたばこを吸わないこと」
「箸で遊ばないこと」
日本人の感覚としてはどれも言うまでもない当たり前のこと。しかし、フランス人にとっては常識ではないようなので、そんな人を見かけたら少し寛容でいてあげてほしい。また、習慣の違いとしては次の2点。
「"ビズー"をしないこと」
「"チンチン"で乾杯しないこと」
"ビズー"というのは、頬と頬を寄せ合い、"チュッチュ"と音を立てながら軽くするキス。恋人同士でなくても親しい間柄であれば日常茶飯事で行われる挨拶のひとつなので、これがないことを寂しく感じているようだ。
また、"チンチン"というのはフランス人にとっての"乾杯!"のひと言。その言葉が日本では何を意味するかを知らずにやってしまわないよう、日本通のフランス人は注意喚起をしている。
その他にも、「英語が通じるか心配」「地震」「迷ってしまうか心配」などの注意点が挙がった。もし、上記に当てはまる行動をするフランス人がいたとしても、文化の違いとして温かく迎えていただきたい。
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