ホンダの航空機事業子会社、ホンダ・エアクラフト・カンパニー(HACI)はこのほど、「HondaJet」量産1号機が初飛行に成功したと発表した。

「HondaJet」量産1号機の初飛行の様子

パールグリーンにメタリックゴールドのストライプの塗装を施した「HondaJet(ホンダジェット)」量産1号機は、スイスで5月に開催されたビジネス航空ショー「EBACE2014」で初めて写真が公開された。量産1号機のカラーに加え、シルバー・赤・黄・青の全5色をそろえ、すでに10機(量産1号機も含む)が最終組立て段階にあるという。

量産1号機の初飛行成功を祝うHACIの従業員たち

米国東部時間6月27日10時18分(日本時間6月27日23時18分)、「HondaJet」量産1号機は本社のある米国ノースカロライナ州グリーンズボロ市のピードモントトライアッド国際空港を離陸。飛行特性や各種システムの機能試験を行った後、HACIの従業員1,000人以上が見守る中、無事に飛行試験を完了したという。

この初飛行の成功により、これまで米国連邦航空局(FAA)の型式証明取得のために飛行試験を重ねた認定試験用機に加え、量産1号機も飛行開始されることに。

開発責任者でもある藤野道格氏(HACI社長)は、「ホンダジェットは優れた技術力とものづくりにかける情熱の結集であり、量産1号機の初飛行は最先端の小型ビジネスジェットをお届けする上での重要な節目となります」とコメント。「HondaJet」は2015年1~3月に予定されるFAAの型式証明の取得後、すみやかなデリバリー開始をめざすとしている。