日本労働組合総連合会(以下連合)は、6月10日・11日に実施した電話相談「女性のための全国一斉労働相談ダイヤル」の相談内容をとりまとめ、発表した。
正社員以外からの相談割合が増加
今回の電話相談では、676件(男性134件、女性539件)の相談が寄せられた。年齢は50代が最も多く(32.6%)、続いて50代と30代が20%強を占めた。雇用形態では、昨年同時期に実施した労働相談ダイヤルに比べ、正社員以外からの相談割合が12.1%増加したという。
女性からの相談内容で最も多かったものは「セクハラ、パワハラ・嫌がらせ」(26.9%)だった。契約社員や部下であるなど、立場上、我慢せざるを得ない状況を利用し、2人きりになるとキス・体を触るなどのセクハラ行為に苦しむ女性の相談も目立った。言葉による暴力や異常なノルマを与えられるなどのパワハラ相談も多い。
次いで多いのが「解雇・退職強要・契約打切」(8.0%)、「雇用契約・就業規則」(7.0%)だった。女性特有の妊娠・出産に関する相談も4.4%と、通常行われている連合の労働相談ダイヤルよりも多くなっている。妊娠・出産を機に正社員からパートに変更させられたり、「子どもを産んでからも働くのか?」と言われ、精神的に追い込まれたという相談も寄せられている。