味の素はこのほど、小学3年生(9歳)以下の子どもを持つ全国のワーキングマザー402人を対象に実施した「ストレスと睡眠に関する意識調査」の結果を明らかにした。調査期間は3月。
まず、子どもが生まれる前と後の睡眠について聞いたところ、子どもが生まれる前に「睡眠の質に不満がある」と答えた人は15.7%であるのに対し、生まれた後(現在)は52.0%であった。また、子どもが生まれた後に睡眠不満があると答えた方のうち、7割が長子に未就学児童を持っているという結果となった。
睡眠不満の原因について尋ねたところ、1位は「仕事・育児・家事と忙しすぎて睡眠時間が確保できない」で50.7%であった。実際にどのような睡眠状況なのか睡眠スタイルについて尋ねると、83.3%が子どもと寝ていることが分かった。また、「子どもを寝かしつけながら自分も寝る」という添い寝型の中でも、「夜中に起きて家事や仕事をする」という"分断型"が多いことも明らかとなった。
生活の悩みを聞いてみると、「昼間眠たくなる」が53.7%で1位となり、以下「前日の疲れが残る」(47.0%)、「朝すっきり起きられない」(46.8%)、「熟睡感がない」(46.5%)、「途中で目覚めてしまう」(41.8%)が続いた。
次に、日頃の仕事、家事、育児にストレスを感じているか聞いたところ、仕事では66.0%、家事では59.4%、育児では52.5%が感じていると回答した。
具体的なストレスによる影響を質問すると、「イライラ感」「疲労感」を感じる方が55.9%だった。精神的な影響として「感情の乱れ」(31.1%)、「集中力ややる気の低下」(20.3%)、肉体的な影響として「肌荒れ」(20.8%)などの回答が目立った。また、ストレスによる精神面、肉体面以外の影響については「イライラして、家族との関係が悪くなった」との回答が42.8%となった。
ストレスをぶつけてしまう相手について質問したところ、72.7%がパートナー、60.7%が子どもにもぶつけてしまう、と回答した。ストレスが家族に悪い影響を与えていると感じるか尋ねると、配偶者に対しては69.6%、子どもに対しては73.8%が、悪影響を及ぼすと感じたことがあるという結果になった。