映画『オール・ユー・ニード・イズ・キル』(7月4日公開)のジャパンプレミアが26日、東京・六本木ヒルズで開催され、主演俳優のトム・クルーズ、ダグ・ライマン監督、アーウィン・ストフプロデューサー、そして、特別ゲストとして原作者の桜坂洋氏が出席し、原作小説と完成した映画を互いにリスペクトし合った。
1年1カ月ぶりに来日したトム・クルーズは26日、ダグ・ライマン監督、アーウィン・ストフプロデューサーと共に、本作をPRする日本縦断ツアーを敢行。最終地の東京・六本木ヒルズで、ジャパンプレミアに登場した。そして、本作への出演を決めた理由として、「何回も生き返るという発想がかっこいい。また、機動スーツもかっこよく、つくられている世界全体がかっこいいと思いました」と、原作に惹かれたと語った。
また、プロデューサーのアーウィン・ストフは、「本を読んだときに 今までに誰も作ったことのないような映画ができるという確信がありました。新しい物語ですし、スケールも大きい、映画的な小説である」と、映画化を決めた理由を説明。ダグ・ライマン監督も「彼には本当に感謝しています。この原作を、私たちハリウッドの人間に託してくださって、この映画ができました」と桜坂氏に感謝し、「この映画を桜坂さんに見せて気に入ってくださったことが、一番うれしかった」と、桜坂氏に受け入れられた喜びを語った。
そして、特別ゲストとして登場した桜坂氏も、完成した映画をリスペクト。「実写になった時、どういうふうになるかって思っていたのですが、予想を超えて、ハリウッドの脚本、演技、演出、特殊効果で、すばらしいものができたと思う」と感激し、「漫画チックなキャラクターがどう現実と接着するか。その中でトム・クルーズは、実写で実現しちゃったという感じでした」と、トムの演技に驚かされたようだった。
桜坂氏の同名SF小説を映画化した本作は、タイムループにとらわれたウィリアム・ケイジ少佐が、女性戦闘員のリタと共に戦闘と死を繰り返しながら、人類滅亡の危機に立ち向かう物語。主人公のケイジをトム・クルーズが、リタをエミリー・ブラントが演じている。
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