Chromecast

米Googleは6月25日(現地時間)、同社の開発者向けイベント「Google I/O 2014」において、HDMI接続のスティック型端末「Chromecast」にミラーリングなどの新機能をアップデート提供することを発表した。

Chromecastは、液晶テレビやディスプレイのHDMI端子に接続して、YouTubeやGoogle Playのストリーミング動画などを再生できるデバイス。Chromecast単体では動作せず、AndroidやiOSデバイス、パソコンから操作する。Google I/O 2014の基調講演では、アップデート提供される3つの新機能のデモが披露された。

「ミラーリング」はAndroidデバイス向けのアップデートで、スマートフォンやタブレットと同じ画面を液晶テレビなどに表示する機能だ。提供開始は2~3週間後の予定。当初の対応デバイスは、HTC One M7、LG G2、Nexusシリーズ、Samsung Galaxy S4やS5など11機種となっているが、順次拡大していく。

ミラーリング機能のデモ。Chromeast側の画面にスマートフォンの画面が遅延なく表示された

ミラーリング機能とスマホのカメラ機能をオンにすると、カメラに写っている映像がテレビなどに転送される

ミラーリング機能に対応するAndroid搭載製品はこの11機種

基調講演では、同じWi-Fiネットワーク内に登録されていないChromecastとスマホなどを一時的に接続する機能も紹介された。たとえば、友人宅の液晶テレビに接続されているChromecastに自分のスマホでアクセスしようという時に、友人からWi-Fiパスワードを教えてもらう必要がなくなる。こちらは今夏中に提供を開始する。

Youtubeアプリの上段にある接続ボタンを押すと、事前のWi-Fi設定無しにChromecastにつながる

「Backdrop」は、Google+のフォトアルバムやGoogle MapsのPlaces、世界中の美術館から集めたArt画像などを表示する機能。AndroidやiOSデバイスのChromecastアプリから表示したいカテゴリを指定する。こちらは2014年内の提供を目指している。

Backdrop機能のデモ。実家の祖父母に孫の写真を見せるといった使い方に有効だ