興行収入120億円を記録したスタジオジブリ・宮﨑駿監督のアニメーション映画『風立ちぬ』の原画展が25日、東京スカイツリーに併設する東京ソラマチ「スペース634」にて開幕した。
6月18日に発売された『風立ちぬ』DVD&Blu-ray化を記念して行われたこの原画展では、宮崎監督によるイメージボードやメカニック設定といった貴重な資料に加え、美術監督の武重洋二氏による美術ボードや背景画など100点以上を展示。宮崎監督直筆のイメージボードは、製作初期の宮崎監督のイメージをイラスト化したもので、少年時代からの堀越二郎と家族、二郎の住む家と当時の町並み、そして航空機のビジュアルが描きこまれている。航空機技術者・カプローニが手がけた爆撃機のイメージ画には、特に力が込められており、模型誌発の作品であることが伺える。
美術ボードや背景画の展示以外にも、ヒロイン・菜穂子がスケッチをしていた光景や、作中に登場する列車の車内、航空機を製作する工房などを再現。二郎が菜穂子に作った紙飛行機や、当時の海外の航空資料、二郎が吸っていたたばこなど、作品の世界観が伝わるアイテムが展示されているのも見どころ。原画展コーナーを抜けると歴代ジブリ作品を紹介する映像コーナーや、『風立ちぬ』をはじめとしたスタジオジブリ作品関連グッズを販売する物販コーナーも設営されている。
入場料は前売400円、当日500円で高校生以下は無料。(物販購入にも入場券が必要)各日先着500名には、宮崎駿監督と『トイ・ストーリー』『バグズ・ライフ』などを手がけたジョン・ラセターを特集した巨大新聞「大きな風立ちぬ」が無料配布される。開催期間は、6月30日までの5日間。
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