エプソンは26日、内蔵バッテリやWi-Fi機能を備えたA4モバイルインクジェットプリンタ「PX-S05W」(ホワイト)、「PX-S05B」(ブラック)を発表した。発売は9月下旬。価格はオープンで、店頭予想価格は20,000円台後半。モバイルプリンタの発表は同社初という。

PX-S05B

PX-S05W

本体が幅309mm×奥行154mm×高61mm、重さ約1.6kgと、国内A4インクジェットプリンタでクラス最小・最軽量をうたう製品。給紙・搬送ローラーの小型化や内部基板の分割による高密度化、本体フレームのアルミの採用などにより小型・軽量を実現した。

本体にはバッテリを内蔵し、満充電時でカラー約50枚、もしくはモノクロ約100枚の印刷が可能。充電はACアダプタおよびUSB経由で行え、モバイルバッテリからも充電できる。

また、IEEE802.11b/g/n準拠の無線LAN機能も内蔵。同社のクラウドサービス「Epson Connect」をはじめ、スマートフォンやタブレットなどからプリントできる「Epson iPrint」、PCやタブレット、スマートフォンなどからメール送信でプリントできる「メールプリント」なども利用できる。

本体デザインはブラック、ホワイトの2色を用意。1.44インチのカラー液晶パネルを備え、インクやバッテリー残量などのステータス確認やWi-Fi設定など各種設定を行える。なお、モバイル用途を想定し、本体表面には傷が付きにくい処理が施されている。

このほか、自動電源オフ、Wi-Fi無効化、印刷濃度調整、USBポート固定、静音モードなどの機能を搭載する。

想定用途は、例えば直行直帰の営業時に出先で必要なプリントを想定する、更新したシミュレーションプランや申込書をその場でプリントするなど。また、省スペースを生かし、小売店のカウンターやショールームの商談スペースで必要に応じて取り出すなどの用途も同社では想定する。

上記以外の主な仕様は、解像度が最大5,760×1,440dpi、インクが4色(黒+カラー3色一体型)、印刷速度はAC使用時で約11枚/分、バッテリ駆動時で約5.3枚/分(いずれもA4カラー縦)、インタフェースがUSB / IEEE802.11b/g/n、対応原稿サイズが幅が55.0~210mm、長さが91.0~355.6mm、最大給紙容量は20枚。

満充電までの時間はACアダプタ時で約2.5時間、USBポート 1.5A時で約2.5時間、USBポート 0.5A時で約10時間。

対応OSは、Windows XP(32bit、SP1) / Vista / 7 / 8 / 8.1、Windows Server 2003 / 2003 R2 / 2008 / 2008 R2 / 2012 / 2012 R2、Mac OS X 10.6.8以降。

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