7/19に「将棋電王戦リベンジマッチ 激闘23時間 菅井竜也五段 vs 習甦」開催

ドワンゴと日本将棋連盟は、7月19日13:00より東京・将棋会館にて、「将棋電王戦リベンジマッチ 激闘23時間 菅井竜也五段 vs 習甦」の開催を発表した。対局の模様は、動画サービス「ニコニコ生放送」にて生中継される。

この対局は、今年3月に行われた「第3回将棋電王戦」の第1局において、コンピュータ将棋ソフト・習甦(開発者・竹内章氏)と対戦して敗れた菅井五段が、リベンジをかけて再び習甦に挑む雪辱戦。電王戦は持ち時間各5時間で行われたが、今回は、同日より2日間かけて生放送される長時間番組『ニコニコ23時間テレビ』との連動企画の夜通し対局となる。

コンピュータ将棋ソフトのハードは「第3回将棋電王戦」と同様に「ドスパラGALLERIA電王戦」を使用する。持ち時間は各8時間、秒読み1分(チェスクロック方式)。また、代指 しも「第3回将棋電王戦」と同じくデンソーの子会社であるデンソーウェーブのロボットアーム「電王手くん」が導入されるという。当日の解説者などの詳細情報は、追って番組ページで告知。なお、発表と同時に公開された予告動画で菅井五段は、今回の長丁場となる対局について「習甦の方が疲れたっていうくらいやってやろうかなと思ってますけどね」と意気込みを語っている。

「第3回将棋電王戦」第1局における菅井五段 vs 習甦の対局は、菅井五段が敗れたものの、対局後はお互いの健闘をたたえ合っている。竹内氏は「菅井先生から、練習対局で色々な手を指して『本当に楽しかった、また自分も強くなれた』と言ってくれたことがそれ以上にうれしかった」、菅井五段は「習甦と一緒に強くなっていきたい」と語っており、それぞれの真摯な姿や人間性がにじみ出た対局から、ネット上では称賛の声が挙がっていた。

なお、「将棋電王戦」のスピンオフ企画として行われる「将棋電王戦リベンジマッチ」はこれで2回目。2013年12月31日に行われた「電王戦リベンジマッチ」船江恒平五段 VS ツツカナの対局では、船江五段がツツカナに勝利し、雪辱を果たしている。

第2回将棋電王戦 観戦記
第1局 阿部光瑠四段 対 習甦 - 若き天才棋士が見せた"戦いの理想形"とコンピュータの悪手
第2局 佐藤慎一四段 対 Ponanza - 進化の壁を越えたコンピュータが歴史に新たな1ページを刻む
第3局 船江恒平五段 対 ツツカナ - 逆転に次ぐ逆転と「△6六銀」の謎
第4局 塚田泰明九段 対 Puella α - 泥にまみれた塚田九段が譲れなかったもの
第5局 三浦弘行八段 対 GPS将棋 - コンピュータは"生きた定跡"を創り出したか?
第3回将棋電王戦 観戦記
第1局 菅井竜也五段 対 習甦 - 菅井五段の誤算は"イメージと事実の差
第2局 佐藤紳哉六段 対 やねうら王 - 罠をかいくぐり最後に生き残ったのはどちらか
第3局 豊島将之七段 対 YSS - 人間が勝つ鍵はどこにあるか
第4局 森下卓九段 対 ツツカナ - 森下九段とツツカナが創り出したもの
第4局 屋敷伸之九段 対 Ponanza - 屋敷九段とPonanzaが一致していた読み筋