トヨタ自動車は25日、セダンタイプの燃料電池自動車「FCV」を公開し、日本で2014年度内に700万円程度の価格で販売すると発表した。販売は、トヨタ店とトヨペット店が扱い、米国・欧州では2015年夏頃の発売に向け準備を進めているとのこと。
FCVは、水素を燃料とする燃料電池自動車。同社は、20年以上に渡ってFCVの開発に取り組んでおり、水素と酸素の化学反応により発電をするFCスタックや、燃料となる水素を貯蔵する高圧タンクを中心としたFCシステムを自社開発している。また、2002年以降は、日米でSUVタイプのFCVを導入してきた実績もある。
今回発表されたセダンタイプのFCVは、約700kmの航続距離を確保するとともに、燃料の補給(水素の満充填)に要する時間は3分程度とガソリンエンジン車と同レベルとなっている。当面は、水素ステーションの整備が予定されている地域(埼玉県 / 千葉県 / 東京都 / 神奈川県 / 山梨県 / 愛知県 / 大阪府 / 兵庫県 / 山口県 / 福岡県)およびその周辺地域の販売店が中心となる見込み。