日本フードサービス協会は25日、2014年5月の外食産業市場動向調査の結果を発表した。それによると、5月の外食産業の売上高(全店ベース)は前年同月比2.8%増となり、3カ月連続で前年を上回った。

客数は前年同月比1.1%減と4カ月連続のマイナス。客単価は同3.9%増と13カ月連続のプラスとなった。5月は、4月に引き続き各社が消費増税を踏まえたキャンペーンやフェアに取り組み、外食需要は堅調に推移したという。

業態別に見ると、ファーストフード業態の全体売上高は前年同月比1.3%増と、3カ月連続のプラス。客数は同2.5%減となったが、客単価は同4.0%上昇した。

ファミリーレストラン業態の全体売上高は前年同月比6.2%増と、13カ月連続のプラス。客数は同3.3%増、客単価も同2.8%増と、ともに2カ月連続で前年を上回った。メニュー改定や土曜日が昨年より1日多い曜日まわりなどにより、客数、客単価ともに伸び、売上も好調を維持した。

2014年5月度全店データ(出典:日本フードサービス協会Webサイト)

パブ・居酒屋業態の全体売上高は前年同月比1.8%減と、21カ月連続のマイナス。ただし、パブ・ビアホールの売上高は同3.0%増と好調だったほか、居酒屋も前月当たりから下げ止まりの傾向がみられるという。

ディナーレストランの全体売上高は前年同月比4.9%増と、3カ月連続のプラス。喫茶業態の全体売上高は同0.7%減と、2カ月ぶりのマイナスとなった。