ハリウッド版『GODZILLA』日本語吹替版で、エル・ブロディの声を担当する波瑠

7月25日に日本公開される特撮怪獣映画・ハリウッド版『GODZILLA』の日本語吹替版キャストとして、女優の波瑠がヒロインのエル・ブロディ役を担当することが明らかになった。

エルは、米女優のエリザベス・オルセンが演じており、劇中では、シスコ総合病院勤務の看護師。アーロン・テイラー=ジョンソンが演じる主人公・フォード・ブロディの妻でもあり、ヒロイン的な役どころとなる。映画『潔く柔く』やTVドラマ『BORDER』、テレビ番組『A-studio』では、笑福亭鶴瓶のアシスタントを務めるなど活躍の場を広げている波瑠だが、長編映画全編に本格的なアフレコは初挑戦。本作の重要な役どころであるエルを、瑞々しくフレッシュに演じているという。

アフレコに初めて挑んだ波瑠は「すでに完成されている物語の世界に、声だけで参加してお芝居をするのはとても難しかったです。母親として息子を思う気持ちや、夫を心配する気持ちが伝わるといいなと思います」と振り返りながら、「今回のハリウッド版を観て、ゴジラのファンになりました」と本作に絶賛。「とても迫力のあるパワフルな映画なので、みなさんにはぜひ劇場で観ていただきたいです」とアピールしている。

また、日本語吹替版の上田太地プロデューサーは「今回この映画を見ていただきたい若い観客層、特に同世代に支持を得ている方をと思い、波瑠さんにオファーしました」と起用の経緯を明かし、「波瑠さんご自身も今回のボイスキャストで『ゴジラ』という、世界に誇るキャラクターのすごさを身近で感じていただいた様子でした」とアフレコの様子を振り返っている。

5月16日より世界各国で一斉に公開され、公開3日間で北米の興行収入が約95億円、全世界での公開週末興行収入が累計約200億円、6月22日時点で世界興行収入470億円を突破している本作は、日本が誇る特撮作品の『ゴジラ』を、ハリウッドの超一流スタッフが制作。キャストには、主演に『キック・アス』の若手実力派・アーロン・テイラー=ジョンソン、1954年の第一作『ゴジラ』の精神を受け継ぐ科学者役に渡辺謙、さらにエリザベス・オルセン、ジュリエット・ビノシュ、サリー・ホーキンス、デヴィッド・ストラザーン、ブライアン・クランストンなど豪華出演陣が名を連ねている。

また、日本語吹替版では、渡辺謙演じる芹沢博士の吹替を渡辺自身が担当するほか、芹沢博士と共にゴジラを追跡するアメリカ軍分析官の声を、ゴジラファンを自認する佐野史郎が担当。さらに、『ゴジラ対メガロ』(1973年)、『メカゴジラの逆襲』(1975年)などに出演し、祖父・佐々木孝丸(『怪獣大戦争』)、父・千秋実(『ゴジラの逆襲』)とともに三代にわたり『ゴジラ』シリーズに縁のある俳優・佐々木勝彦がステンツ提督の声を務め、また、ゴジラシリーズDVDコメンタリーを担当するアナウンサー・倉敷保雄が複数の役で参加するなど、ゴジラファンにもたまらない配役となっている。