アウディ ジャパンは6月22日に開催されたニュルブルクリンク24時間耐久レースにて、「R8 LMS ウルトラ」が総合優勝を獲得したと発表した。同車は24時間で159周、4,035.102kmを走破し、これまでの走行距離記録を塗り替えた。
ル・マン24時間レースの興奮も冷めないうちに開催されたニュルブルクリンク24時間レースは、難コースとして有名なニュルブルクリンクの北コースと、F1も開催されていたGPコースを合わせた1周26km以上を24時間走り続ける過酷なレース。今年はレース序盤から多くのクラッシュが発生する荒れた展開となった。
レース開始翌日、日曜日の夜が明ける頃、レース展開はスプリントレースの様相に。ゼッケン4号車「R8 LMS ウルトラ」を駆るクリスチャン マメロウ選手は、ブラックファルコンのメルセデスとわずか10分の1秒差のバトルを展開した。何周にも渡るバトルの末に、マメロウ選手はメルセデスに勝利し、リードを広げていった。その後もトップ3が同一周回という接戦が何時間も続いたが、最終的には「R8 LMS ウルトラ」のハーセ / マメロウ / ラスト / ウィンケルホック組が総合優勝を果たした。
アウディはこのレースで、総合優勝の他に2つのクラスで3つの成功を収めた。SP3Tクラスに、「TT RS」で出場したラエダー モータースポーツとLMSエンジニアリングが1・2位を獲得。SP4Tクラスでも、同じく「TT RS」で出場したベサプラスト レーシングが優勝を獲得した。アウディスポーツ カスタマーレーシング責任者のロモロ リブチェン氏はレース後、「ニュルブルクリンクというタフな耐久レースで、3年間に2度の総合優勝を獲得できたことに、心から幸せを感じています」と語っている。