横浜DeNAベイスターズへの愛ゆえに、20年近く勤めた食堂からの独り立ちを決意した漢がいる。彼の名は飛田和晃。自ら「42歳の決意の春」とうたう2014年4月14日、横浜スタジアム近くで自身の店をオープンした。そのメニュー、どれも規格外なのだ!
"三浦選手のリーゼント"が看板メニューに!
「BAM・BAM番長」(ばんばんばんちょう)というその店の目指すところは、横浜DeNAベイスターズファンが集い、お酒と料理を楽しむ"聖地"だ。 その構想にいたるきっかけとなったのが、「いつか独立する際の看板メニューにしたい」とかねて考案していた「ねぎとろ番長」(ランチ=980円、夜=1,100円)。こんもり山盛りのねぎとろをたらふく堪能できるこちらのメニュー、実は三浦大輔選手のリーゼントをイメージして作ったものだ。
「今や三浦選手と同年代の選手はほとんどいないので、ベテランとしてこれからも活躍してほしいです!」そう話す飛田さんは、そのうち三浦選手に来店してもらう日がくることを願っている。
「ベイスターズって、みんなが見捨てそうになるほど弱いかと思いきや、急に勝ちはじめたりするのが魅力なんです。一言でいうと『ダメな息子ほどかわいい』みたいな感覚を味わえるんですよね」。
味はもちろん、"見て楽しめる"こともポイント
試合開催日には、店はファンたちが押し寄せて満席となるというが、そんな日には客たちと一緒になって、ベイスターズの魅力を語りあっているに違いない。「お客さんには、同じチームを応援する仲間たちと熱いトークで盛り上がってほしいのはもちろん、料理も楽しんでほしいですね。うちのメニューはどれも、味にこだわっているだけでなく、"見て楽しめる"こともポイントなんで(笑)」。
加えて、「アゲアゲ丼」(ランチ価格980円)や「めちゃ丼」(同850円)など、ネーミングの楽しさもポイントだろう。
もちろん見た目の奇抜さだけではない。飛田さんは、横浜中央卸売市場内の食堂で約20年腕を揮っていた経歴の持ち主。おいしいもので客を笑顔にする手腕にもたけているのだ。来店の際には、飛田さんに好みを伝えて、おすすめの一品を選んでもらうのも粋かも!
※価格は全て税込。記事中の情報・価格は2014年6月取材時のもの