仕事でよく「早急に対応をお願いします」なんて使う人も多いと思いますが、よくよく考えてみると「そうきゅう」なのか「さっきゅう」なのか、読み方に迷ってしまうことも多いはず。そこで今回、マイナビニュース会員300名にどちらで読むことが多いのか、聞いてみました。
「早急」の言葉の意味とは
「早急」は、非常に急ぐことを表す言葉で、もともとは「さっきゅう」と呼ばれていた言葉です。ただし「そうきゅう」と読む人が増えたことから、現在では「そうきゅう」と読んでも間違いではないとされています。
このように、漢字は時代によって読み方が変わっていきます。最初は誤読とされていた言葉でも、後々それが標準の読み方となっていくケースもあります。このように誤読から標準の読み方に変化していった読み方を「慣用読み」と呼ぶこともあります。
「早急」の読み方、「そうきゅう」「さっきゅう」のどっち?
マイナビニュース会員に「早急」を「そうきゅう」と読むか「さっきゅう」と読むか聞いてみたところ、このような結果になりました。
「そうきゅう」(72.3%)
「さっきゅう」(27.7%)
ここからは「そうきゅう」派の意見と「さっきゅう」派の意見を紹介します。
「そうきゅう」派の意見
・「そうきゅうの方が発音しやすい。さっきゅうだと速球と勘違いする」(29歳男性/運輸・倉庫/技術職)
・「いつも電話でそうきゅうに対応してくださいと言われる」(30歳女性/その他/事務系専門職)
・「さっきゅうだと何か上から目線的な言い方に感じるので、そうきゅうと読みます」(43歳男性/情報・IT/技術職)
・「さっきゅうって古い言い方な感じがするから」(30歳男性/運輸・倉庫/技術職)
「さっきゅう」派の意見
・「『さっきゅう』の方がすごく急ぎますという感覚がありそう。丁寧な感じを受ける」(46歳女性/運輸・倉庫/事務系専門職)
・「うちの社内ではそう読んでます」(41歳男性/自動車関連/技術職)
・「ニュースなどでも『さっきゅう』と読んでいるので」(28歳女性/建設・土木/事務系専門職)
・「子供の頃、さっきゅうの方で習った記憶がある」(34歳男性/情報・IT/技術職)
「早急」の読み方を間違えないようにしよう
今回の調査では、早急を「そうきゅう」と読んでいる人が72.3%、「さっきゅう」と読んでいる人が27.7%という結果になりました。
現在ではどちらを使用しても違和感がないようになってきていますが、「はやきゅう」「はやいそ」などの読み方は明らかな間違いです。特にビジネスシーンでしてしまうと恥ずかしいミスとなってしまいます。正しい読み方をしっかりと把握しておきましょう。
調査時期: 2014年6月5日~2014年6月7日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男性137名 女性163名
調査方法: インターネットログイン式アンケート