金融庁は23日、NISA(少額投資非課税制度)の利用状況を発表した。それによると、2014年3月末時点の総口座数は650万3,951口座となり、国税庁が発表した制度導入時点(2014年1月1日)の474万7,923口座から3カ月で約37%増加した。調査対象はNISA取扱金融機関686法人。
年代別の口座数を見ると、60歳代以上が圧倒的に多く全体の59.8%を占めたものの、制度導入時点の63.4%から3.6ポイント低下した。このほか、50歳代が16.6%、40歳代が12.7%、30歳代が7.7%、20歳代が3.2%となり、50歳以下の現役世代の割合が微増した。
NISAの総買付額(個人投資家によるNISAを通じた総投資額)は1兆34億4,608万円。商品別内訳は、投資信託が6,212億822万円(61.9%)で最も多く、以下、上場株式が3,645億1,357万円(36.3%)、ETFが91億417万円(0.9%)、REITが86億2,012万円(0.9%)と続いた。
年代別の買付額内訳をみた場合、総買付額に占める60歳代以上の割合は64.9%。このほか、50歳代が16.1%、40歳代が10.6%、30歳代が6.5%、20歳代が2.0%となった。