ギタリストの布袋寅泰が、小栗旬主演の映画『ルパン三世』(8月30日公開)で、メインテーマを書き下ろしたことが24日、明らかになった。

映画『ルパン三世』でテーマソングを書き下ろした布袋寅泰(左)と主演の小栗旬 (C)2014モンキー・パンチ/「ルパン三世」製作委員会

曲名は「TRICK ATTACK -Theme of Lupin The Third-」で、『ダークナイト ライジング』(2012年)や『アメイジング スパイダーマン2』(2014年)のサントラでプロデュース、プログラミング、ミックスを務めたスティーヴ・リプソン氏がミックスエンジニアとして参加。ロンドンでレコーディングを行ったデモ5曲の中から、満場一致で同曲が採用された。担当プロデューサーは「最初は受けてくれるか躊躇(ちゅうちょ)したが、有り難いことに相談してみるとあっさりOKを頂けた」とオファーした当時を振り返る。

布袋が過去にメインテーマを手掛けた作品は、『SF サムライ・フィクション』(1998年)、『新・仁義なき戦い。』(2000年)、『RED SHADOW 赤影』(2001年)、『KT』(2002年)など。『新・仁義なき戦い。』のテーマ曲は後に、クエンティン・タランティーノ監督作『キル・ビル』(2003年)に採用された。布袋は「子供の頃からルパンを観て育った世代として、こうして音楽家として『ルパン三世』に関われるのは大変光栄であると同時に、大きなプレッシャーを背負うものだ」と胸の内を明かす一方、「しかしプレッシャーは活かせば力となる。『新・仁義なき戦いのテーマ』を断っていたらタランティーノ監督との出会いはなかった」と受け止めている。

また、ルパン三世を演じる小栗は、「僕たちも一生懸命試行錯誤して作り上げた実写版のルパン三世に、布袋さんも一緒になってくださって新しいテーマ曲へのチャレンジはとても心強く、有り難く」と喜びのコメント。「そうしてできたこの楽曲は、これがニュールパン三世だ、と胸を張れる新しい息吹を作品に吹き込んでくれるテーマ曲となりました」とアピールし、「皆さんにも迎え入れていただけると期待しています」と周囲の反応を心待ちにしていた。

本作は、1967年に漫画家のモンキー・パンチ氏が世に送り出した同名漫画を原作とした作品。"天才怪盗"ことルパン三世を小栗が演じるほか、ルパンの相棒で天才ガンマンの次元大介を玉山鉄二、居合の達人・石川五ェ門を綾野剛、妖艶で気まぐれな峰不二子を黒木メイサ、ルパンの宿敵でICPOの銭形幸一警部を浅野忠信が演じる。