テレビ売り場では4Kテレビの売れ行きが好調だ。気になるユーザーも多いはず。国内4社のイチオシモデルを見てみよう。

4Kテレビが本格化、各社の最新・最高モデルの魅力を探る

4Kテレビの特徴は何といっても、フルHD(1,920×1,080ドット)の4倍・約829万ドット(3,840×2,160ドット)という高解像度。実際に人間の目で見た感覚に近い精細感と、広い視野角を備えるのだ。しかも、各社とも4Kテレビはフラッグシップモデルなので、単に高解像度なだけでなく、画質も超クリア。音質や操作性、録画機能、筐体デザインなども徹底的にこだわった最高級の製品ばかりだ。ちなみにこの夏モデルでは、東芝の40V型を筆頭に各社とも50V型未満の比較的小さい画面のモデルが増えている。また、著作権保護技術のHDCP2.2に対応しており、HDMIケーブルで4K放送用のチューナーと接続するだけで4K試験放送が視聴可能だ。

ソニー「BRAVIA(ブラビア) KD-65X9200B」

音よし! 映像よし! デザインよし! 4Kテレビの代表的存在

「BRAVIA KD-65X9200B」

BRAVIA KD-65X9200Bは、特徴的な左右のスピーカーがオシャレな4K BRAVIAの最新モデルだ。横から見るとくさび形に見える新デザインを採用。低重心でスタンド幅が狭いため、省スペース性にも優れる。機能面では、地上デジタル放送やBDのHD映像などを4K映像にアップスケーリングする「4K X-Reality PRO」や、色域の拡大や階調表現を強化する「トリルミナスディスプレイ」に加え、新たに黒の沈み込みやコントラストを際立たせる高輝度技術「X-tended Dynamic Range」を搭載した。また、BRAVIA専用オプションとしてワイヤレスサブウーファーの「SWF-BR100」(市場価格30,000円前後)も用意。映像と音にこだわり、テレビのデザインでも"とんがりたい"人なら、外せない選択肢だ。

くさび形デザインを採用

スマホのようなタッチで操作できるリモコン

ワイヤレスサブウーファー「SWF-BR100」

画面サイズ 65V型 解像度 3,840×2,160ドット
チューナー数 地上デジタル×2、BS/110度CSデジタル×2、デジタルCATV(C13~C63)対応 音声実用最大出力(JEITA) 65W(12.5+12.5+20+20)
主な接続端子 D端子×1、ビデオ入力端子×1、HDMI入力端子×4、MHL端子×2、光デジタル音声出力端子×1、ヘッドホン出力端子×1、アナログ音声出力端子×1、USB端子×3、LAN端子×1
録画・再生機能 外付けHDD録画に対応 本体サイズ W1,716×D320×H916mm(スタンド含む)
市場価格 650,000円(税抜:ソニーストア価格) 重量 約46.6kg(スタンド含む)


パナソニック「VIERA(ビエラ) TH-58AX800F」

観るだけの道具から進化したリビングの中心に相応しい4Kテレビ

「VIERA TH-58AX800F」

VIERA TH-58AX800Fでユニークな機能が、「インフォメーションバー」。テレビの前に人が立つと人感センサーとカメラが自動的に感知し、画面下部におすすめコンテンツなどを表示する。家族に伝言を残すこともでき、家族間のさりげないコミュニケーションツールとしても活躍しそうだ。画質面では、新たにカラーマネジメント技術「ヘキサクロマドライブ」を搭載。色補正処理を強化したことで、より自然で正確な色再現を実現した。暗夜に黒い車から黒服の人間が降りるような黒が重なるシーンでもはっきり識別できる。付属の「音声タッチパッドリモコン」も注目したい。中央に円形のタッチパッドを搭載し、スマホのようにタッチ操作や、音声認識による操作が可能だ。

人感センサーと連動して各種情報を表示する

家族ごとに表示を設定できる「マイホーム」

音声認識とタッチ操作に対応するリモコン

画面サイズ 58V型 解像度 3,840×2,160ドット
チューナー数 地上デジタル×3、BS/110度CSデジタル×3、デジタルCATV(C13~C63)対応 音声実用最大出力(スピーカー) 18W(4W+4W+10W)
主な接続端子 D端子×1、ビデオ入力端子×1、HDMI入力端子×4、DisplayPort端子×1、光デジタル音声出力端子×1、イヤホン出力端子×1、USB端子×3、LAN端子×1、SDメモリーカードスロット×1
録画・再生機能 外付けHDD録画に対応 本体サイズ W1,306×D294×H827mm(スタンド含む・カメラUP時)
市場価格 430,000円前後(税抜) 重量 約48kg(スタンド含む)


東芝「REGZA(レグザ) 65Z9X」

見たい番組が確実に見られるタイムシフトと高画質4Kの最強コンボ

「REGZA 65Z9X」

REGZA 65Z9Xは、超解像技術による鮮やかなアップスケーリングと、時間をさかのぼって番組を観られるタイムシフトマシンという二枚看板が機能面での魅力。特にタイムシフトマシンは、地上デジタル放送6チャンネルとBS/110度デジタル1チャンネルの番組を数日分まるごと録画する機能で、録り逃しがなくなるという、機械音痴には救世主的な存在だ。この機能を利用する際は「ざんまいプレイ」をぜひ使いこなしたい。リモコンのボタンを押下すると、画面右に視聴中の番組に関連する別の番組がリストアップされる。なお、7月31日まで、Z9Xシリーズの購入・応募者を対象に、同社純正のタイムシフトマシン対応USBハードディスク(4.5TBもしくは2.5TB)がもれなくプレゼントされるキャンペーンを実施中だ。

視聴中に関連番組を表示するざんまいプレイ

タイムシフトマシンの操作がしやすくなったリモコン

純正HDDはテレビ背面への設置に合うデザイン

画面サイズ 65V型 解像度 3,840×2,160ドット
チューナー数 地上デジタル×9、BS/110度CSデジタル×2、デジタルCATV(C13~C63)対応 音声実用最大出力(JEITA) 30W(15W+15W)
主な接続端子 ビデオ入力端子×1、HDMI入力端子×4、MHL端子×1(HDMI入力端子と兼用)、光デジタル音声出力端子×1、アナログ音声出力端子(ヘッドホン端子兼用)×1、HDMIアナログ音声入力端子×1、USB端子×4、LAN端子×1、SDメモリーカードスロット×1
録画・再生機能 外付けHDD録画に対応、タイムシフトマシン対応 本体サイズ W1,461×D304×H896mm(スタンド含む)
市場価格 630,000円前後(税抜) 重量 約26.5kg(スタンド含む)


シャープ「AQUOS(アクオス) LC-60UD20」

明るい部屋でもキレイ! 映り込まないモスアイパネルが4Kで登場!

「AQUOS LC-60UD20」

AQUOS LC-60UD20はディスプレイ面の厚さが9.1mmと、今回取り上げた中では最薄のボディが目を惹く。4Kパネルには映り込みを劇的に低減する独自のモスアイパネルを採用。リビングで複数人で観る画面は、観る角度によっては部屋の照明や外光が映り込みがちだが、モスアイパネルならどこから観ても映り込みが少ないので、家族の多いファミリーにはぜひ注目してほしいポイントだ。また、4KのVODサービス「ひかりTV」に対応するのも大きな特徴。別途対応チューナーなどを用意せずに本機だけで本物の4K映像が堪能できる。別売のHDDレコーダー「AQUOS 4Kレコーダー TU-UD1000」(市場想定価格120,000円前後)と接続することで、6月2日に始まった4K試験放送「Channnel 4K」の視聴や録画も可能だ。

UD20シリーズは52V型、60V型、70V型で展開

TU-UD1000をつなげば4K試験放送が視聴できる

AQUOSブルーレイなども操作できるリモコン

画面サイズ 60V型 解像度 3,840×2,160ドット
チューナー数 地上デジタル×3、BS/110度CSデジタル×2 音声実用最大出力(JEITA) 65W(10W+10W+15W+15W+15W)
主な接続端子 D端子×1、ビデオ入力端子×1、HDMI入力端子×4、光デジタル音声出力端子×1、ヘッドホン出力端子×1、アナログ音声出力端子×1、USB端子×3(1つはハードディスク用)、PC入力(D-Sub)×1、LAN端子×1、SDメモリーカードスロット×1
録画・再生機能 外付けHDD録画に対応 本体サイズ W1,361×D363×H902mm(スタンド、スピーカー含む)
市場価格 500,000円前後(税抜) 重量 約34.5kg(スタンド、スピーカー含む)