JAFは19日、これからの気温が上昇するシーズンを前に、車内でのやけどや熱中症事故防止の呼び掛けを開始した。
2月、JAF会員を対象に実施したアンケート「自動車の車内で怪我や危険な目に遭った経験」の結果をまとめた。1万4463人から得られた回答によると、運転者または同乗者が怪我や危険な目に遭ったことがあると回答したのは、7552人(約52.2%)にのぼっており、最も多かった状況は「ドアに手や足を挟んだ」(4045人)というものだったという。
なお、「やけどをした」(138人)「熱中症、脱水症状になった」(91人)という回答もあり、夏期には特に注意が必要であることがうかがえたとしている。
2012年夏にJAFが実施した車内温度の検証テストによると、気温35℃の炎天下に駐車した車内のダッシュボード付近は、最高温度が79℃に達した。ハンドルの温度上昇を抑えるためのサンシェードや、ダッシュボード付近に物を置かないように注意が必要だという。後部座席でも、直射日光が当たるとチャイルドシートの金具部分が高温になることが考えられる。子どものやけどを防ぐため、タオルをかけるなど対策が必要だとしている。
また、車内の熱中症指数は、窓を閉め切った状態でエンジン停止後、わずか15分で人体にとって危険レベルに達した。「少しの時間だから」「寝ているから」といって車内に子どもを残したまま車を離れることは、熱中症を引き起こす事故にもなりかねないという。
JAFでは、これからの季節、車内でのやけどや車内温度には十分注意するようドライバーに呼び掛けていくとしている。