2014年6月19日の東京株式市場では、日経平均株価が大幅高、前日比 +245.36(+1.62%)の15,361.16円で取引を終えています。今までのスマホゲーム「モンスターストライク」のミクシィやロボットのCYBERDYNEなどの東証マザーズ市場などの新興市場がけん引していた相場から、トヨタ自動車、メガバンク、野村ホールディングスなどの時価総額の大きい主力株が大きく買われる展開でした。

全市場の売買代金ランキングでも。日経レバレッジETFが1位になったほか、6千円の大台を突破したトヨタ自動車が2位に、三井住友FGが5位、三菱UFJFGが6位、野村ホールディングスが9位にランキング入りしています。

図表1は日経平均株価の日足チャートに、この6カ月間の価格帯別出来高を左の棒グラフで重ねて表示しています。

赤い線の直近の高値、3月7日につけた15,312円の上値抵抗線を終値で抜けています。価格帯別出来高で見ると、15,250~15,750円は累積の出来高が少なく、戻り待ちの売りの少ない真空地帯と言えそうです。

図表1 日経平均株価日足チャート(価格帯別出来高)

今後は、今まで上値抵抗線であった15,312円を下値支持線として、真空地帯を駆け上がり、15,800円近辺までの上昇が想定されそうです。

日経平均株価が堅調な場合、日経平均株価への寄与度の高いファーストリテイリングや、ソフトバンクなどの注目度が高まりそうです。また、メガバンク、証券会社なども上値が期待出来そうです。

※ 本コラムで紹介する意見や予測は、筆者個人のものであり、所属する証券会社の意見や予測を表わすものではありません。また、紹介する個別銘柄の売買を勧誘・推奨するものではありません。投資にあたっての最終決定はご自身の判断でお願いします。

執筆者プロフィール : 藤本 誠之

SBI証券投資調査部 シニアマーケットアナリスト。日本証券アナリスト協会検定会員。自称、「相場の福の神」。関西大学工学部電子工学科卒。日興證券(現SMBC日興証券)入社、個人営業を経て、機関投資家向けのバスケットトレーディング業務に従事。1999年、日興ビーンズ証券設立時より、設立メンバーとして転籍(その後、日興ビーンズ証券はマネックス証券と合併)。2008年7月、マネックス証券から、カブドットコム証券に移籍。2010年12月、トレイダーズ証券に移籍。2011年3月、同社を退職。のちに独立、マーケットアナリストとして活躍。2012年からマネーパートナーズのスタッフとして活動。2013年7月1日より現職。著書に 『ニュースを"半歩"先読みして、儲かる株を見つける方法 』(アスペクト)、『株で儲けるニュースの読み方 相場のプロが教える「先読み&裏読み」の極意』(ソフトバンククリエイティブ)、 『儲けに直結!株価チャートドリル』(成美堂出版)がある。