iOS 7の「マップ」は、iOS 6のときニュースとなった地図データの不整合問題もほぼ解消され、じゅうぶん実用的な存在となった。Macユーザの場合、最新OSのMavericksに含まれる同名の「マップ」アプリを利用すれば、Macで調べておいたルート情報をiPhoneと同期できるなど、異機種間の連携も可能になっている。「マップ」ならではの便利機能は、今後も増えていくことだろう。
一方、地図アプリの基礎体力ともいえる地図としてのデータは、まだ改善の余地がある。特にGoogleの「Google Maps」と比較すると、情報量に差があることは確かだ。iOS標準装備の座をいかしたアプリ間の連携など「マップ」にかなわない機能はあるものの、ストリートビューに代表されるようにGoogleならではの圧倒的な情報量は、無償利用できる地図アプリとしては断トツと言っていい。
情報量に関し大きく差があるカテゴリとしては、有料道路のインターチェンジやサービスエリアが挙げられる。iOS標準の「マップ」では、「厚木IC」や「談合坂SA」で検索してもヒットしないが、「Google Maps」であればどちらもヒットする。クルマで長距離移動するときは、インターチェンジやサービスエリアを基準にすることが多いため、iPhone/iPadをカーナビ代わりに使いたい人にとっては重要なポイントといえる。
なお、「Google Maps」で検索する場合、インターチェンジは「IC」、サービスエリアは「SA」、パーキングエリアは「PA」、ジャンクションは「JCT」と略記できる。入力速度に差が出るので、覚えておきたい。