設立時の目標通り、3年で黒字を達成

Peach Aviation(ピーチ・アビエーション 本社:大阪府泉佐野市)は6月19日、2012年3月に就航して以降、3年で単年度黒字を達成したことを発表した。

平均搭乗率は83.7%

同社は平成26年3月期の決算で、営業収入は30,595百万円(前年同期:14,387百万円)、営業利益は2,007百万円(前年同期:960百万円の損失)、当期純利益は1,046百万円(前年同期:1,209百万円の損失)となった。なお、同期における平均搭乗率は83.7%(有償ベース)で、有償旅客数は約300万人であることを発表した。

代表取締役CEOの井上 慎一氏は、「当初の目標通り、就航3年目での単年度黒字を実現することができました。利益を生み出すことができる経営基盤を構築できたことは当社にとっての大きな一歩であると同時に、単年度とはいえこれまで誰もが否定的であった日本におけるLCCビジネスモデルが、条件さえ整えば事業として成立することを実証致しました。Peachを応援してくださったすべての皆様に心より感謝 申し上げます」

また、従来とは異なる新しい顧客層の開拓に成功した結果、年間を通して高い搭乗率を確保できたことに加え、LCCの利用がお客様のライフスタイルの一部として定着しつつあるなど、新しい航空機利用のムーブメントが広がりつつあるのは望外の喜びです」とコメントしている。

平成26年3月期の業績(平成25年4月1日~平成26年3月31日、単位:百万円)

今期の夏季スケジュールにおける計画減便に関しては、予定していた増便は先送りとなったため、およそ30億円の減収要因となったことを発表。沖縄・那覇空港の拠点化を予定通り展開し、平成27年3月期は増収を見込んでいる。