俳優のジョニー・デップが主演し、クリストファー・ノーランが製作総指揮を務めた近未来SF超大作『トランセンデンス』が6月28日に日本公開を迎える。公開を前に主演のジョニー・デップが、本作の魅力や、自身のテクノロジーとの向き合い方、念願のモーガン・フリーマンとの共演などについて語った。
本作は、電子化された現代に起こりうる脅威を描いた作品。そのテーマについて「魅力的」と言うジョニー・デップだが、「僕はギターアンプのスイッチを入れるのさえ困るような人間だ。ましてや電話なんて、とんでもないよ! 電話は完全なミステリーだ」と、自身はテクノロジーについていけていないそう。そして、「僕はまだ、例えば、本がほしい。本を感じたい。紙に触りたい」と言い、電子書籍よりも、「テディベアを抱える小さな子供のように、本を腕に抱えていたい」と本を愛している。
また、死後もコンピュータの中で生きるという本作の役にちなんだ"永遠の人生"についても否定し、「永遠の人生はいらない。これで十分だ(笑)」とコメント。「僕たちの力がもっと発揮されるのは、非常事態に陥って、その状況に対処しようとした時だ。それが人生だと思う」と語り、「日々、その日に感謝することも必要だ。僕は毎日が贈り物だと思っている。限りあるところに調和と詩があるんだ」と、人生のすばらしさを説いた。
そして、本作に出演した理由の一つが「モーガン・フリーマンだった」ということも告白。モーガンとは「10年くらい前に会って『ぜひ仕事をしよう』と話したことがあった」と言い、本作にモーガンも参加すると聞いて「完ぺきだ! 最高じゃないか」と喜んだという。続けて、「とても賢い人だ。伝説の人物だよ。トップクラスの俳優だ」とモーガンを絶賛し、「永遠に忘れることのない素晴らしい思い出の一つだよ」と共演できた喜びを語った。
さらに、本作で監督デビューを果たしたウォ―リー・フィスターについても、「映画界での長年の知識を彼は大いに活用していた。セットでの姿勢も素晴らしく、目標がちゃんと定まっている。初監督だなんて絶対に思えない」と評価し、「彼の周りにいられることは、この上ない喜びだった」と話している。
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