ワールドカップブラジル大会がスタート! 中国でもサッカーは大人気で、コンビニにはW杯デザインのビールやおにぎりまで並んでおり、サッカーファンたちは睡眠不足に悩みながらもサッカー中継に釘付けになっている。しかし、残念ながら今回も中国ナショナルチームは予選落ち。そのためか、隣国日本チームの動向は気になっているようだ。
「いまさら驚くことじゃないわ」
6月14日、日本対コートジボワール戦後の会場で日本人サポーターたちが会場のゴミを拾い始めたというニュースは、小さな話題ながら世界に広まった。もちろん中国でもこのニュースは話題となり、中国版ツイッターである「ウェイボー」上でたくさんの人が言及している。
「自分の席だけではなく、周りの席まできれいにしているという驚きや、「中国の良い伝統は日本に継承されている、なのに俺たちは……」という反省、「いまさら驚くことじゃないわ、日本は1998年にワールドカップに初出場した時からこうなのよ」としたり顔の意見など、その多くは日本人サポーターの素養の高さに感心するものだ。
だが中には、「ゴミを拾っていたのは良かったけど、同じ時に渋谷ではサッカーファンが痴漢で捕まっていた。これでも素養は高いって言えるの?」という痛い指摘も……。情報化社会では良いニュースも悪いニュースもよく伝わる。
ゴミ掃除の人が職を失っちゃう!
だが、このニュースに危惧を示す意見も見受けられた。「サッカー場ではアルバイトを雇って掃除をしている。こんな風にきれいにしてしまっては彼らが失職してしまうのでは?」。中国ではゴミを道ばたにポイ捨てしてしまう人が多い。その人たちの言い分がまさにこれだ。
中国にはペットボトルなどのゴミを拾い集め、生計の足しにしている人たちもいる。そんなバカなと思うかもしれないが、真剣にこうした心配をする人は意外と多いようだ。
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