三井不動産は7月8日に、柏の葉スマートシティ(千葉県柏市)の駅前中核街区として複合開発を進めている「ゲートスクエア(GATE SQUARE)」をグランドオープンする。
東京大学と企業が連帯した「まちの健康研究所」も
柏の葉スマートシティは、公・民・学が連携して健康長寿・環境共生・新産業創造の実現を目指す課題解決型の街づくり事業。「ゲートスクエア」は柏の葉スマートシティの中核エリアとして、駅前ゾーンに誕生する。
エリア内には疾病予防をテーマとした医療施設をはじめ、運動や食などの健康サービスを提供する12店舗をそろえたフロア「街のすこやかステーション」を、ショップ&オフィス棟の「ららぽーと柏の葉 北館」3階に開設。歯科医院や内科クリニック、ヨガスタジオ、女性専用フィットネスクラブ、整体サロン、カルチャーセンター、料理教室、新業態カフェなどが出店する。
「街のすこやかステーション」の中核テナントである、まちの健康研究所「あ・し・た」は、東京大学と企業11社が産学連携して展開。健康を保つための各種計測サービスや専門家アドバイス、イベント・講習プログラムを提供する。基本利用料は無料で、誰もが気軽に使えるという。
自転車や電気自動車をシェアできる
街全体のエネルギーを運用・監視・制御するシステム「AEMS」を導入し、その運用拠点「柏の葉スマートセンター」が7月8日から本格稼働する。また、エリア内は、電力会社からの電力供給が止まっても、街へのエネルギー供給を維持するスマートグリッドを実現。通常時の約6割の電力を3日間継続的に供給することが可能となる。
さらに、電気自動車、電動バイク、自転車などを地域で共同利用できるマルチ交通シェアリングの車両ポートを「ゲートスクエア」に新設。市内6カ所のポートで自由に車両の貸し出し・返却ができるシステムで、CO2排出量削減や移動の利便性アップが期待できる。
天然温泉を備えたホテルもオープン
ホテル&レジデンス棟には 「三井ガーデンホテル柏の葉」と賃貸住宅の「パークアクシス柏の葉」がオープン。ホテルは3階~7階、賃貸住宅は8階~13階となる。ホテル内には、天然温泉大浴場となる「ガーデンスパ」もあり、宿泊者だけではなく「パークアクシス柏の葉」の賃貸住宅入居者も利用できる。