説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、「コントロールセンターの中央にあるボタンで操作できるアプリがときどき変わります!?」という質問に答えます。
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iOS 7で登場した「コントロールセンター」は、画面下端の中央を上方向へフリックすると現れます。その中央付近には、再生/停止ボタンと曲送り/戻しボタン、ボリューム調整用のスライダー、そして曲名やアーティスト名などが表示され、「ミュージック」を操作するための領域だと直感的に理解できます。
しかし、この領域はある種類のアプリを起動すると表示内容が切り替わります。それはサウンドファイルを再生するアプリ、ラジオ放送のストリーミング配信(サイマルラジオ)を受信するアプリなどの"音楽再生系アプリ"で、現在起動中もしくは最後に利用されたアプリが表示されます。操作できるアプリがときどき変わるのは、異なる"音楽再生系アプリ"を起動したからにほかなりません。
"音楽再生系アプリ"は、例外的に他のアプリの背後(バックグラウンド)での動作を許されています。一般的なアプリは、画面を閉じた直後に動作を停止してしまいますが、バックグラウンドでの動作を許可されたアプリは動作し続けます。だから「ミュージック」で曲の再生を開始したあと画面を閉じ、再生しながらSafariやメールなど他のアプリを操作できるのです。
ただし、コントロールセンターで操作できるアプリが切り替わるのは、異なる"音楽再生系アプリ"を起動し、実際に音を出してからです。たとえば、コントロールセンターで「radiko.jp」を操作できる状態のとき「ミュージック」を起動しても、実際に曲の再生を開始しないかぎりコントロールセンターで操作できるのは「radiko.jp」のまま変わりません。「ミュージック」で曲の再生を開始すれば、その直後からコントロールセンターでの操作が可能になります。